登録 : 2016.04.09 08:42 修正 : 2016.04.10 21:53

8日、全羅北道全州市の創造経済革新センターを訪問した朴槿惠大統領 //ハンギョレ新聞社
 朴槿恵(パククネ)大統領が腕まくりして選挙運動へ乗り出した。米国ワシントンの核安保首脳会議出席とメキシコ歴訪を終えた朴大統領は、帰国したばかりの8日、忠清北道清州(チョンジュ)や全羅北道全州(チョンジュ)を電撃的に訪問した。名目は、少し前に大邱(テグ)と釜山(プサン)を訪問した時と同様に、創造経済革新センターの訪問だが、時期や訪問地域の選挙状況などを考えると、総選挙用の人気取りであるのは誰の目からも明らかだ。総選挙をわずか5日後に控えた時点で、世間体などかなぐり捨て露骨な選挙運動に飛び込んだ。

 朴大統領が訪問した清州と全州は、今回の総選挙で激戦が続いている地域だ。忠清北道の“政治1番地”と呼ばれる清州は、最近の世論調査でセヌリ党が1カ所で優位を占め、3カ所が誤差範囲内で混戦を繰り広げている。朴大統領が清州に続き訪問した全羅北道の創造経済革新センターは、全州完山乙の選挙区にあるが、ここではセヌリ党のチョン・ウンチョン候補が与党候補としては珍しく、当選を狙っている。朴大統領が先月、総選挙活動という視線を受けながら訪問を強行した大邱や釜山地域も、事情は似ていた。親朴槿恵派の候補が苦戦を強いられていたり、与党候補が劣勢にある地域だった。朴大統領がこういう場所に狙いを定めて創造センターに行くのは、決して偶然ではない。

 大統領が地域を訪問して「経済」を強調すれば、与党候補に有利な影響を与えることになる。地域経済の活性化に向けた中央政府の支援が増えるという期待感が高まるからだ。言葉では大統領の「経済行動」と言うが、実際は選挙運動そのものだ。さらに最近、セヌリ党は、このまま選挙が実施されたら過半数達成が難しいと訴え、“泣訴作戦”を展開している。選挙を目前に控え、朴大統領が再び激戦地域を訪問したのは、セヌリ党のこうした危機感と密接につながっているものとみられる。朴大統領としては、自らの影響力を最大限発揮し、状況をセヌリ党有利に導くための着心の末の行動だ。

 朴大統領が清州と全州を訪問し、赤い色の上着を着たことも注目される。セヌリ党のシンボルカラーが赤だ。与党セヌリ党の支持を訴えるため、服の色の選択にまで細心の配慮をした痕跡が歴然としている。

 朴大統領のこうした行動は、明白な政治的中立義務違反であり、露骨な選挙介入である。現時点で創造経済革新センターを訪問しなければならない理由もなければ、あるとしても選挙後に行うのが常識だ。李下に冠を正さずというが、朴大統領は気にもとめない。朴大統領を多くの人が「選挙の女王」と呼ぶ。しかし現職大統領が選挙戦に直接参入してまで、そんな称号を受けるのは恥ずかしいことであることを悟るべきであろう。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-04-08 21:24

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/738959.html訳Y.B

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