ベトナム戦争当時の韓国軍による民間人虐殺を謝罪し、被害者を慰める象徴物がベトナムと韓国に設置される。 正式名称「ベトナムピエタ」(母と無名の坊やの像、ベトナム語の名称は「最後の子守歌」)。彫刻は2011年、ソウル鍾路区中学洞の駐韓日本大使館の向い側に立てられた「平和の少女像」を作った二人の作家キム・ソギョン氏(51)とキム・ウンソン氏(52)が構想した。 「ベトナムピエタ」は平和教育と市民募金を経て年内にベトナム民間人虐殺地域と韓国国内に設置される予定だ。
ベトナム戦争に対する歴史的責任を知らせる団体「韓国・ベトナム平和財団建立推進委員会」関係者は15日、「今年中にベトナム中部地域の多くの村で虐殺50周年の慰霊祭が開かれている」として「この行事に合わせて謝罪と慰霊の意味でベトナムピエタを贈るため、各村やベトナム政府と接触している」と明らかにした。今月12日、作家のキム・ソギョン氏とキム・ウンソン氏が公開したベトナムピエタは、大地の女神の上で虐殺された坊やを抱く母親の姿をしている。 二人の作家は「ベトナムを訪問して虐殺された多くの無名の子供を見たし、その姿が刺となり目を刺した」として「謝罪と反省の意味を込めて理由も分からずに殺された人々を記録して慰霊したかった」と話した。
ベトナム ピエタは縦横70センチ、高さ150センチ、重量150キログラムのブロンズで製作される予定だ。重量450キログラムの花崗岩がベトナムピエタを支える。
キム・ソギョン氏とキム・ウンソン氏は12日、ハンギョレとのインタビューで「韓国政府は日本軍『慰安婦』被害者問題に関して、日本政府に正確に謝罪を要求し、受け取らなければならない。 また、ベトナム戦争における民間人虐殺に対しても正確に謝罪しなければならない。 現在韓国政府は二つともできずにいる」と話した。 キム・ソギョン氏は日本軍「慰安婦」被害者たちが提案して設立された「蝶基金」事業の一環で昨年ベトナムを訪問し、韓国軍による強姦など女性への性暴力事例を共同調査した。 韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)と韓国・ベトナム平和財団建設推進委は被害者ハルモニ(お婆さん)の基金などでベトナム民間人虐殺問題を調査・研究している。