登録 : 2016.01.09 10:13 修正 : 2016.01.09 10:13

24時間運営の保育所で生活するある児童が保育士に抱かれたまま玄関の外を眺め、夜遅くまで連れに来られない親を待っている。共働きの親が夜通し勤務している園児は帰宅もできず保育園で眠りをとる=シン・ソヨン記者 //ハンギョレ新聞社
15日の保育費決済日を前に
「月22万ウォンも払えない」
ソウル・京畿道の一部父兄は子を通わせず
新入学の相談打ち切られた院長は
「教師の数人は辞めてもらうしか…」

 保育課程(満3~5歳の「子供の家」(保育所)や幼稚園の無償保育)予算編成をめぐる問題で、解決策を見いだせずにいる中、不安が広がる父兄の間で、保育費支援中断にともなう自己負談を避けるため、子供の家に子供を送らない事態にまで広がっている。一部の子供の家の院長は保育師の減員を検討するなど、保育費決済日(15日前後)を前にして事実上の“保育大乱”が始まった。

 8日、ソウルと京畿道地域の保育機関関係者たちの話を総合すると、保育費支援中断に対する父兄の不安は極限に達している。「マスコミで支援されると報じられれば明日にでも子を送る」と子供の家に通わせない父兄が現れている。「現場ではすでに影響が出ている」と言う京畿道のK子供の家院長は、「すでに3人が通えないと言ってきている。もし保育費支援が中断されたら1月の保育費が自己負担になると考え、あえて通わせようとしない」と話す。

 普通なら新入学の問い合わせをする父兄の対応に追われる子供の家では、相談がぱったり途絶えた。京畿道のN子供の家院長は「幼稚園などに移った園児を補充するため待機名簿にあった母親に電話すると『支援があるのかないのか分からず心配』『5万ウォンとか10万ウォンも惜しいのに22万ウォン(約2万2千円)も出して通わせられない』と戸惑う人が多い」と実情を伝え、「私たちの町にはソウルから不動産費用を抑えるため越してきた人が多く、家計の事情が良くないので心配になるようだ」と話した。

 景気が悪くなり、父兄は22万ウォン程度の保育費が自己負担になることに敏感に反応している。京畿道富川(プチョン)で4歳の子を3月から子供の家に通わせることになった会社員のカン氏(35)は「出産直後に予め待機申請をしてあったので、3年後の今、子供の家に通わせることになるけど、初年度から支援金が中断されるのは納得できない」と話し「家主が家賃を上げ家賃負担まで生まれているのに、保育費まで出したら所得がもっと落ちてしまう」と窮状を訴えた。

 保育士たちは賃金削減や雇用不安を心配する。現実に、子供の家の院長は、院児が減り保育士を減員する計画をたてている。京畿道のN子供の家院長は「もともと保育士は7人だったのに、こうなれば近い将来3人ほど辞めてもらうしかなさそうだ」と話した。キム・ミョンジャ保育教師総連合会長は「雇用不安は言うまでもなく、保育士1人当り30万ウォン(約3万円)の保育課程の手当てが途切れたら、ただでさえ賃金が安い保育士たちに打撃が大きい」と話す。父兄に支援される子供の家の保育過程の保育費は、教師の保育手当て(1人当り30万ウォン)と子供の家運営経費などに使われる。

 2013年から始まった保育過程予算編成をめぐる葛藤は3年続いているが、年を越して予算が編成されなかった前例はなく、保育現場での不安は大きくなるほかない。特に子供の家と違い、保育過程予算が未編成となるのが今回初めての幼稚園は、1月の職員の給料の支給にも支障が起きている。全国私立幼稚園連合会関係者は「教師たちは処遇改善費が別に出されるので、それなりに事情はいいほうだが、職員は教師だけではない。調理士、補助教師、事務職、車両運転手の月給は保育過程の支援金がなくては出せないので困っている」と語り、「来週までに解決策が出されなければ、父兄に自己負担の案内文を送るほかないのが実情」と打ち明けた。私立幼稚園の場合、終日班は保育過程支援金29万ウォンと既に自己負担してある20万~30万ウォンを加えると、多くて60万ウォン以上の幼稚園費を負担することになるものと見られる。

チン・ミョンソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-01-08 21:55

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/725395.html訳Y.B

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