蔚山(ウルサン)南区長生浦のクジラ生態体験館が、“イルカ漁”で国際的に悪名高い日本の和歌山県太地から大イルカ2頭の追加輸入を推進し、環境団体が反発している。
蔚山南区と南区都市管理公団は、すでに大イルカ購入および移送費用として2億ウォン(約2100万円)の予算を確保し、最近、関係者が太地を訪問したと4日明らかにした。太地は国際保護種のイルカを毎年数千頭も残忍に捕獲し、飼いならしまたは訓練させた後に世界のイルカショーや体験施設に売り問題になっている。
蔚山クジラ生態体験館には現在、「チャンコップン」(メス) 、「コアロン」(オス)、 「チャンドゥリ」(メス)など、太地から連れてきた大イルカ3頭がいる。2009年10月にオスとメス2頭ずつ4頭を取り寄せたが、2カ月後にメス1頭が死んだ。その後、2012年3月に再びメス2頭を追加で連れてきたが、9月にこのうち1頭がまた死に、さらに昨年8月にオス1頭が死んだ事実もこの日の取材過程で明らかになった。今年新たに連れて来る大イルカ2頭は、2~3歳程度になったオスであることが分かった。
蔚山環境運動連合はこの日、声明で「公共機関が1日数百キロを泳ぐイルカを輸入して閉じ込め、ストレスを与えて金儲けに利用するのは、非倫理的で残忍だ」と指摘した。さらに環境部に太地のイルカの国内への輸入を全面禁止することを求めた。
クジラ生態体験館は「既存のイルカ3頭では運営が難しく2頭の追加搬入を推進している。メスとオスを分離させ、オス3頭だけをショープログラムに活用すれば、イルカが感じる疲労度やストレスを減らすことができる」と話した。
韓国語原文入力:2016-01-04 20:00