登録 : 2015.10.30 10:43 修正 : 2015.10.30 10:50

韓国の業者が買い入れ18~29カ月後にトルコに転売

巨済シーワールドでバンドウイルカが演技する様子=ナム・ジョンヨン記者//ハンギョレ新聞社
巨済シーワールドでイルカ5頭搬入
体験パークを開いたが経営難で再輸出
事実上、野生イルカを迂回輸出
環境部「防ぐ法根拠がない」と許可

 バンドウイルカのセティ(雄、4~5歳)、オクト(雌、4~5歳)、ノバ(雌、4~5歳)、チェムバ(雌、4~5歳)、サマー(雌、5~6歳)は2013年に太平洋の大海原で泳いでいた。そしてまずサマーが1月に漁師に捕えられ、その年5月に韓国に売られた。残りの4頭も同年9月に捕獲され、7カ月後の昨年4月に韓国に送られた。一部の住民が地方自治体の許可を得て1年に2000頭近いイルカを殺したり生きたまま捉え国際的非難を受けている日本の和歌山県の太地町からだった。

 イルカは慶尚南道の巨済(コジェ)にある水族館業者に送られてきた。昨年4月開場した「巨済シーワールド」にはこれらの他、バンドウイルカ11頭とシロイルカ4頭を合わせ20頭のイルカがいた。業者はイルカとの水泳、イルカのキス・抱擁などの体験商品を販売してきた。サマーの背に乗った飼育係りは、サーフィンをするようにプールの水面をかき分けた。残りの4頭も観光客の前でかわいいしぐさでイルカに不慣れな人たちの指図通りに体を動かした。

 最近、業者は経営難を理由にサマーなど5頭のバンドウイルカをトルコの有名観光地アンタリアのアクス水族館に“投資”目的で送ることにした。洛東江(ナクトンガン)流域環境庁は29日、業者がイルカをトルコに再輸出するのを許可した。韓国に来て1年6カ月~2年5カ月で再び遠い地中海の海へと旅立つことになった。業者はイルカの搬出を11月末から12月初めで調整している。

 絶滅危惧種とされるバンドウイルカは世界のイルカショーで最も頻繁に使われている。商業的取り引きは可能だが、動物に対する福祉基準が高いヨーロッパ連合(EU)など外国の水族館では、野生で直接捉えられたイルカの代わりに水族館で飼育・増殖したイルカどうしを取り引きするようになっている。

巨済シーワールドでバンドウイルカが演技する様子=ナム・ジョンヨン記者//ハンギョレ新聞社

 環境部はトルコへの再輸出を防ぐ法的根拠はないという立場だ。動物自由連帯とチャン・ハナ議員室(新政治民主連合)から得た業者の輸出申請書類には、トルコのアクス水族館の所有主、取り引き費用、水槽写真などが載っている。洛東江庁の依頼を受け輸出要件を検討した国立生物資源館は「イルカが放し飼いにされてもトルコ地域の野生生態系に及ぼす影響はない」と許可した。国立生物資源館関係者は「最初に日本から輸入される時は再び輸出するとは思わなかった。動物園や水族館にあるイルカの輸出入に対する具体的な法基準はまだない」と話した。 巨済シーワールドのケ・ソンジュ・チーム長は「当初の予想とは異なり収益を出せなかった。経営次元の決定にすぎない」と話した。

 動物団体は政府の再輸出承認を批判している。水族館のイルカといっても、どれほど長く水族館で暮らせば野生性を失うのか判断できないのも問題だ。動物自由連帯のチョ・ヒギョン代表は「環境部は書類を読むだけで印鑑を押している。このままでは野生イルカをしばらく国内水族館に留め外国へ売るイルカのロンダリングを監視できない」と訴えた。

チェ・ウリ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-30 08:13

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/715235.html?_fr=mt2訳Y.B

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