登録 : 2015.12.14 00:04 修正 : 2015.12.14 08:24

野党分裂、20代総選挙の展望

金武星セヌリ党代表(左端)と文在寅・新政治民主連合代表(左から2人目)が12日、国会で開かれた20代総選挙選挙区画定基準を議論する会議場に入り、発言の機会を要求するシム・サンジョン(右端)正義党共同代表に席を薦めている=連合ニュース

 安哲秀(アン・チョルス)議員の離党で新政治民主連合の総選挙への不安感が増幅されている。同連合の首都圏のある院外委員長は「伝統的に野党の票田である地域でも候補の乱立で票が分かれれば負ける恐れがある。 不利な地方区では文句なしに敗北する」と憂慮した。 一部では金武星(キム・ムソン) セヌリ党代表が公言してきた「セヌリ党180議席確保」が現実化するのではという話まで出ている。 分裂は敗北を、統合は勝利をもたらした60年間の野党史を振り返ると、安哲秀議員の離党で現実化した野党分裂が大きな心配の種にならざるをえない。

新政治民主連合、候補乱立の不安感増幅
20年前の“1与党3野党”15代総選挙と酷似
ソウル地域に直撃弾…与党50%を席巻
4・29補欠選で野党の票田を渡した事例も

セヌリ、野党分裂の反射利益を期待
選挙直前「野党圏連帯熱風」警戒も

 13日午前の安哲秀議員新政治民主連合離党、午後のチョン・ジョンベ議員の新党、国民会議の創党発起人大会は、わずか4カ月を残す20代総選挙が“1与党多野党”の構図に急速に再編されている現実を象徴的に見せる。 大統領直選制改憲以後に行われた1987年大統領選挙での敗北、1997年の水平的政権交替と2002年の政権再創出、負けるはずがないと言われた2012年の大統領選挙敗北は分裂の影響や統合の効果であった。 特に数百票差で当落が分かれることもある総選挙直前の野党の分裂は、選挙敗北とそれにともなう責任論などで“難破船”を大きく揺さぶった。

文在寅・新政治民主連合代表が13日、安哲秀議員の離党を引き止めるためにソウル蘆原区の自宅を訪ねたが安議員が面会を拒否すると車に座り硬い表情をしている=ニューシス

 政界では20年前の1996年の4・11総選挙(15代)を現在の野党分裂と比較する見方が多い。 1992年大統領選挙敗北後、政界引退を宣言した金大中(キム・デジュン)元大統領は、1995年の6・27地方選挙支援を名分に政界に復帰する。 この地方選挙で与党の新韓国党は15市道広域団体長のうち5席しか取れなかった。 特にソウル市長選挙では統合民主党(42.4%)の半分にも満たない得票率で惨敗した。

 しかし民主党を離党した金元大統領が新政治国民会議を創党し、翌年の4・11総選挙が新韓国党対国民会議・民主党・自民連の“1与党3野党”構図で行われると、状況は一変する。 与党の新韓国党が139議席を得て、野党である国民会議は79議席、民主党は15議席、自民連は50議席で、結果は与小野大だったが、実際の成績表は野党勢力分裂による敗北であった。

 総選挙の勝負の照尺であるソウル地域は、野党分裂の直撃弾を被る地域だ。 15代総選挙で新韓国党は46議席のうち何と27議席(59.7%)を席巻した。 国民会議は18議席、統合民主党は1議席に終わった。14代総選挙で民主党1党で獲得した25議席には遠く及ばない結果であった。 当時、ソウルの鍾路(チョンノ)では国民会議イ・ジョンチャン(33.6%)、民主党盧武鉉(ノ・ムヒョン 17.7%)に票が分かれて、新韓国党の李明博(イ・ミョンバク 41%)が当選した。 国民会議はイ・ジョンチャンを含めてチョン・デチョル、チョ・セヒョン、ハン・グァンオクら重鎮がソウルで続々と落選した。 二つの野党の得票率を合計すれば与党候補に勝てた地方区が、ソウルだけで24選挙区にもなった。

 反面、分裂の遠心力より統合の求心力の方が強く作動した14、16代総選挙、野党分裂以後の弾劾政局で票が結集した17代総選挙ではソウル地域で野党が大差で勝利した。

 4・29補欠選の敗北を記憶している新政治民主連合の首都圏地域議員の不安は現実のものになっている。 “ソンワンジョン・リスト”という絶好の機会に恵まれ行われた4・29補欠選でも、チョン・テホ(新政治民主連合)とチョン・ドンヨン(無所属)に分裂した野党は、27年間票田だったソウル冠岳(クァナク)乙選挙区をセヌリ党の新人に渡した。 新政治民主連合のある再選議員は「(安哲秀新党が)記号3番を付けて、総選挙に出馬することになるならば3~5%程度の票が奪われるだろう。その程度で当落が決まる首都圏議員は共倒れにならざるをえない」と話した。

 来年の総選挙で国会先進化法を無力化しかねない“180議席”を目標に掲げるセヌリ党は、野党分裂の反射利益を内心期待しつつも、過去に選挙直前に吹いたりした“野党連帯”の熱風を警戒した。 セヌリ党のある核心党役員は「野党が分裂したといっても、新政治を渇望する人々が意外に多い。 だが、ソウルなど首都圏ではセヌリ党に不利だった部分を挽回する機会が訪れたことは事実」と話した。 ファン・チンハ党事務総長は「野党の離合集散の過去を考慮する時、現在の野党の状況を漁夫の利と考えて選挙戦略を立てることはできない。 外に現れたことだけを持って一喜一憂することは危険だ」と話した。 キム・ヨンウ報道官は、2012年の大統領選挙直前の候補単一化を取り上げて「安議員と文代表が、なぜよりによって総選挙を控えて再び対立を露骨にさせたのか、このような野党の動きが20代総選挙を狙った野党単一化のための政治的ジェスチャーではないか疑わしい」と話した。

キム・ナミル、ソ・ボミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-13 21:46
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/721693.html 訳J.S(2422字)

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