南北は11日、開城(ケソン)工業地区(開城工業団地)で第1回南北当局会談を開き、午前に全体会議を、夕方には首席代表接触を行うなど、夜遅くまで協議を続けた。
南側の首席代表であるファン・ブギ統一部次官は、開城工業団地総合支援センターで開かれた全体会議に先立ち、「統一へとつながる大路を開こう」と発言すると、北側のチョン・ジョンス団長は「障壁を崩して大通路を開いていこう」と答えた。
最初の全体会議では午前10時40分から30分間、両側が主要議題を提示する基調講演が行われ、それから7時間以上過ぎた午後6時頃から約70分間、両側首席代表の接触が進められた。首席代表接触まで7時間以上かかったことについて、チョン・ジュンヒ統一部報道官は、「議題が絞られるまで時間がかかったため」と説明した。両側の普段の態度からして、離散家族問題の進展方案と金剛山観光の再開、スポーツなど非政治分野の交流協力の拡大方案などが主要議題として取り上げられたものと推定される。
北側のチョン・ジョンス団長は「ほぼ8年間、会談がなかった。その間、高位級接触が数回あったが、特例的な場合」だと指摘し、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権の8年間、断続的に行われた南北高位級接触とは性格が異なるものとして今回の当局会談をと捉えていることを窺わせた。
韓国語原文入力:2015-12-11 21:34