登録 : 2015.12.04 23:32 修正 : 2015.12.05 07:35

「優秀検事」に選ばれたイム・ウンジョン検事を追い出す理由は? 
「過去事関連無罪求刑」のイム検事、適格審査の対象に

イム・ウンジョン検事=フェイスブックよりキャプチャー //ハンギョレ新聞社

検察の「若い検事飼い慣らし」との批判
審査をパスできなければ退職の可能性も
進歩党再審で上部の指示に従わず
「無罪」求刑し懲戒、停職4カ月


「セクハラ問題」の検事が警告に止まると
内部通信網に批判文掲載も
検察内外では「内部批判の抑圧」批判

 検察が過去事(過去の事件の真実糾明)の再審事件で「無罪求刑」をした議政府(ウィジョンブ)地検のイム・ウンジョン検事(41)を、深層適格審査対象に含めたことが確認された。 検察内外からは、検察が適格審査を利用して内部の批判の声を押えつけようとしているという批判が出ている。

 2日、検察関係者の話を総合すると、最高検察庁監察本部は最近イム・ウンジョン検事を含む6人の検事を深層適格審査対象にあげた。 深層適格審査をパスできなければ法務部長官が大統領に退職命令を提案できる。 2004年に導入されたこの制度により退職となった検事は今のところ一人だけだ。 最高検察庁監察本部は直ちに、イム検事が最近7年間勤務したソウル中央地検 、昌原(チャンウォン)地検、議政府地検で担当した業務に対して特別事務監査を行ない、捜査・公判の進行において問題がなかったかを調査する予定だ。

 イム検事は2012年9月、民青学連事件に関連して獄苦を味わったパク・ヒョンギュ牧師の再審事件において、検察が慣行的に行なって来た「白紙求刑」(判事に「法と原則に則って宣告してほしい」との求刑意見を出すこと)をせずに無罪を求刑している。さらに同年12月、イム検事は尹吉重(ユン・ギルチュン)進歩党幹事の遺族が請求した再審事件でも、検察上部の指示に従わず無罪を求刑し、停職4カ月の重懲戒を受けた。 検察は当時「部長検事の指示で進歩党再審事件が他の検事に引き渡されたのに、法廷の入り口を閉ざし無罪を求刑して職務上の義務に違反した」と重懲戒の理由を明らかにした。 イム検事は裁判所に懲戒処分の取り消し訴訟を提起して1審2審とも勝訴し、検察の上告で現在大法院(最高裁)の最終判断を待っている。

 イム検事は女性記者セクハラ事件で問題になったソウル高等検察庁のイ・ジンハン検事に対して検察が警告処分を下すと、去年1月、検察内部通信網に文を載せて「適切な身体接触の境界とは何か」と批判した。 ソウル中央地検は先月26日、イ・ジンハン検事に最終的に無嫌疑処分を下した。

 深層適格審査は、抗訴期間を逸して抗訴できなくなるなど公判で重大な失策を犯したり、捜査過程で暴言を吐くなどして人権を深刻に侵害する等、正常な職務遂行が困難と判断される検事が対象になる。 しかしイム検事は2007年「公判業務有功」を認められ検察総長賞を受けたし、2012年には法務部が「優秀女性検事」に選定してソウル中央地検公判部に配置するなど、検察自らその業務能力を高く評価してきた。

 イム検事が深層適格審査で脱落し退職命令を受ければ、制度ができて以来二度目のケースになる。 今年2月、ある副部長検事が退職命令を受けて辞職したのが最初だ。 当時検察は退職命令の理由を明らかにしなかったが、この副部長検事がイム検事の無罪求刑を擁護する文を検察内部通信網に載せたため、上部の逆鱗に触れたという話が出た。この副部長検事は、法務部長官を相手に退職命令処分取り消し訴訟を提起している。ある検事出身の弁護士は「検事の数が増えるにつれて適格審査は一層強化され、結局若い検事を手懐ける有力な手段として使われる可能性が高い」と話した。 最高検察庁関係者は「イム検事に関連しては現在のところ何も言えることはない」と明らかにした。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

※検事適格審査

検察庁法第39条では、検事は任命後7年ごとに勤務継続が適合かどうかの適格審査を受けると規定されている。 大半は無理なく審査をパスするが、問題があると判断された少数の検事は別に深層適格審査対象に分類し、捜査・公判過程を綿密に検討する特別事務監査を受けたあと検事適格審査委員会に送られる。 審査委員は計9名だが、法務部長官が検事4名、外部人士2名の6名を指名する。審査委員会が3分の2以上の賛成で法務部長官に退職を建議すれば、長官は大統領に退職命令を提案する。

韓国語原文入力:2015-12-03 10:49


http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/720187.html 訳A.K(1975字)

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