韓国警察が「2次民衆総決起」大会に対して超強硬対応方針を明らかにした中で、曹渓宗に続きキリスト教団体にまで「平和的な集会を許容せよ」とする声が広がっている。
「国家暴力の中断と民主主義回復を求める牧師一同」は30日、ソウル鍾路区の韓国キリスト教会館で記者会見を行い、「国家の暴力と恐怖では決して国民に勝つことはできない。 暴力は止めなければならない」として、公権力の強硬対応を糾弾する時局宣言を行い、曹渓宗の和諍委員会が提案した「宗教人平和地帯」に参加する意向を明らかにした。 この日の時局宣言には、牧師の正義平和実践協議会、キリスト教社会布教連帯会議、イエスサルギ、一般信者時局対策委員会など新教に所属する牧師と信徒たちが参加した。 イエスサルギのキム・ギョンホ共同代表は「宗教家の良心をかけて黙ってはいられなかった。国民のデモを暴力と規定し、不許可にして、暴力で阻むというならば、私たち宗教家には、自ら起ち上がり国民を保護しなければならない義務がある」と訴えた。
これに先立って、この日午前にはキム・ヨンジュ韓国キリスト教教会協議会総務がハン・サンギュン民主労総委員長が身を避けているソウル鍾路区の曹渓寺(チョゲサ)を訪れ、曹渓宗和諍委員長である道法僧侶に会った。キム総務は「和諍委の基本的な立場に同意する。私たちも平和のためにご一緒することを考えている」と話した。 野党も平和集会保障のための仲裁に乗り出した。 チョン・チョンレ新政治民主連合議員など野党議員は、警察庁を訪ねてカン・シンミョン警察庁長官と面談した。 野党関係者は「ソウル地方警察庁長官と野党の面談の約束を取りつけ、さらに集会主催側と警察の出逢いを周旋するために協議している」とした。
一方、曹渓寺信徒会に所属する信徒15人はこの日、民主労総のハン委員長が一人で留まっている曹渓寺都心布教100周年記念館に入って「曹渓寺から出て行ってほしい」と要請した。 民主労総などによれば、信徒たちが力ずくで委員長を引きずり出そうとし、その過程でハン委員長の服が破れた。 民主労総は緊急記者会見を行い「身辺保護を曹渓寺に繰り返し要請する」と明らかにした。