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[インタビュー]「大統領府へ行こう」は国民の声に耳を傾けてという意味

登録:2015-11-27 23:18 修正:2015-11-28 06:24
ハン・サンギュン民主労総委員長
ソウルの曹渓寺に避難したハン・サンギュン民主労総委員長が来月5日に予定される第2次民衆総決起集会を平和的に開催した後、自分の去就を明らかにすると27日語った。写真は今月23日、曹渓和争委員長であるトボプ僧侶と面談後に外に出てきた時に姿=キム・テヒョン記者//ハンギョレ新聞社

 「国民が街に溢れ出てきたことが、一部の国民の問題なのだろうか。政府が付けている覆面から先に取るべきだ」

 ソウル・鍾路区の曹渓寺(チョゲサ)境内に“避難”しているハン・サンギュン民主労働組合総連盟(民主労総)委員長は27日、ハンギョレとの電話インタビューで、来月5日に予告された「第2次民衆総決起」大会の平和的開催を約束しながらも、労働改革について対話を拒否し、強硬対応に突き進む政府の行動を批判した。

 ハン委員長は“暴力デモ”とされ、連日政府と保守メディアに袋叩きにされている、今月14日の民衆総決起大会について「集会参加者がロープで車壁を突破しようとしたのは法律違反であり、それを否定したことはない。そのような行動をした人たちは皆責任を甘受している」とし「警察が集会や行進を遮断し、車壁と放水銃で対応した暴力については何の言及もせず、(放水銃で撃たれ重体に陥った)ペク・ナムギ氏に対して謝罪もしないことに怒りを感じる」とした。集会の参加者たちが「大統領府への行進を固執する」という指摘については、「何も持たない集会の参加者たちがどうやって車壁を突き抜けて大統領府へ行けるのか。また、行ったとしても何ができるだろうか」とし「『大統領府へ行こう』というのは、大統領府に、国民の声に耳を傾けることを求める意味」だと述べた。

「政府は最初から集会・行進を遮断し 
警察の暴力は言及せず 
ペク・ナムギ氏に謝罪もなく、怒りを感じる 

第2次決起大会は平和集会を約束... 
労働改悪中断したら 
すぐにでも出て行く用意がある
 

 主催側が「平和集会」を重ねて表明しているにもかかわらず、警察が前回の集会の暴力性を挙げ、第2次総決起集会の開催を許可しない方針を明らかにしていることについては、「法的に許可を拒否できるような根拠はない」と声を高めた。彼は「集会を防ぐということは、権力を維持するのに妨げになるなら、いかなる声も聞かないということだ」と述べた。ハン委員長は「警察の放水銃に撃たれることがあっても、平和的にデモを進める」とし「宗教界からも仲裁に乗り出しただけに、平和的な集会を国民たちに約束する」と述べた。

 曹渓寺から出て自ら出頭するように求められていることについては「平和大行進が保障されて、労働立法と関連した国会の状況などを総合して、当日(5日)の夕方、国民に去就に関する立場を明らかにする」と述べた。政府が就業規則の改正と一般解雇の導入など“労働改悪”を中断するなら「今すぐにでも出て行く用意がある」とも述べた。

 ハン委員長はこの日のインタビューで、「大統領と与党議員が(曹渓寺を)犯罪者を保護しているとして圧迫を続けており、お世話になっていることだけでも申し訳ない」と仏教界への感謝の気持ちと申し訳なさを強調した。ハン委員長は「政府が13万人のデモ参加者をテロリストと規定している状況で、傷ついた衆生を仏様の懐に受け入れて下さったことに勇気をもらい、生きている」とし「労働者の生活についてもっと真摯に省察し、大統領の公約のように共に生きる大韓民国になうように、仏教徒として祈り続けたい」と話した。

パク・テウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-27 19:50

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/719433.html 訳H.J

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