登録 : 2015.11.19 00:11 修正 : 2015.11.19 05:47

20メートルの距離から2800rpmの水圧で直射 
放水車運用内部規定違反が判明

「民衆総決起闘争本部」主催で14日午後ソウル都心で開かれた「民衆総決大会」に参加したある農民が、鐘路1街近くで警察と対峙する中、放水銃に撃たれ倒れている=連合ニュース

警察「デモ現場での放水車使用は続ける」
野党・農民団体、責任者の処罰を要求
ファン首相、負傷した警官だけ見舞う
「負傷した農民に会う計画はない」

 14日の民衆総決起大会で警察のカプサイシン入り放水銃に撃たれた集会参加農民ペク・ナムギ氏(68)が重態に陥る中、当時の警察がペク氏に20メートルほど離れた距離から最大2800rpmの水圧で放水銃を撃っていたことが16日明らかになった。安全のためにデモ隊との距離に応じて放水銃の水圧を規定した警察内規にも違反している。

 ク・ウンス・ソウル地方警察庁長は警察の過剰鎮圧が問題にされると、この日午前記者懇談会を開き、ペク氏が放水銃を受けて負傷した経緯に関する聴聞監査チームの内部調査内容を公開した。 チン・ジョンム聴聞監査担当官は「デモ隊が42機動隊1梯隊の機動バスの前部に5本のロープを縛り付けて引っぱったので9号車が放水をし、午後7時1分頃デモ隊が再度引っぱろうとしたので再び放水をしたが、ペク氏が(直射)放水を受けて1メートル程後ろに倒れた」と説明した。当時放水車とペク氏との距離は約20メートルで、直射放水時の水圧は2500~2800rpmを維持したというのが警察側の説明だ。 これは「デモ隊が20メートルの距離にいる場合、2000rpm前後」で放水するという警察内規「放水車運用指針」に違反している。 しかしク庁長は「指針に出ているものは例示に過ぎず、(当時は)通常のデモより暴力的だったので、(それより)水圧が高かったからといって規定違反とは見られない」と反駁した。また「(ペク氏)一人を狙って放水したのではなく、不法行動をする群衆を解散させるために放水しているうちに図らずも不祥事が生じたもの」として、「もし警告放水のあと(デモ隊が)後退していたならこのような不祥事が起こりはしなかっただろう」と述べた。デモ参加者を重態に陥らせた事故の責任は、安全指針を守らなかった警察よりデモ隊側にあるというわけだ。警察は当時2500~2800rpmの水圧で放水したと明らかにしているが、現在の放水車では使用した水圧が記録に残らないため、それさえ確認できない状況だ。

 ペク氏が放水銃に撃たれて倒れた状況を警察が全く把握できなかったという事実も再確認された。警察はこの日の記者懇談会で、放水車の中にいた運転要員はもちろん、現場に出ていた指揮部等の警察関係者の誰もペク氏が放水銃に撃たれて倒れたことは知らなかったと重ねて表明した。 現場の状況を肉眼ではなく放水車内にある小さなモニター(横15センチメートル・縦11センチメートル)で確認する上に、現場の指揮官も離れた車壁の中央にいて状況を把握できなかったという。デモ隊の安全を確保しながら放水作戦を遂行することはできない状態だったという点を、警察自らが認めたわけだ。 現場をきちんと確認できない装備を使用し続ける場合、集会参加者の安全に大きな脅威になり得るという指摘が出てくる所以である。 しかしク庁長は「(放水車は)デモ隊を警察と離隔するための最終的な防止策だ」として、「不法・暴力デモが続く限り放水車を使わざるをえない」と述べた。

 一方、この日カトリック農民会と全国農民会総連盟、全国女性農民会総連合はソウル西大門(ソデムン)区の警察庁前で記者会見を開き、農民に対する過剰鎮圧の責任を問いカン・シンミョン警察庁長官の辞任を要求した。 新政治民主連合も警察の過剰鎮圧に対する政府の謝罪と責任者処罰などを要求して、ペク氏事件に対する党次元の対策委員会を構成した。 国会安全行政委員会の野党議員はこの日午後、カン・シンミョン警察庁長官を抗議訪問した。

 しかし政府側はこのような要求に耳を塞いでいる。 ファン・ギョアン首相はこの日、デモ鎮圧中に負傷したチョン警衛(警部補)が入院しているソウル松坡(ソンパ)区の国立警察病院を訪問し「暴力デモなど不法行為を通して公務員に傷害を負わせるような事はなくさなければならない」と言い、デモの過程で負傷したペク氏については一切立場表明がなかった。 首相室関係者は 「(ファン首相のペク氏訪問計画は)現在のところはない)と述べた。

パク・テウ、キム・ジンチョンル、イ・セヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-17 11:28
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/717729.html 訳A.K(2027字)

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