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民主労総、14日の民衆総決起大会を不法とした政府談話を批判

登録:2015-11-13 17:21 修正:2015-11-14 06:56
「戦場のような現実に苦しみ疲れた国民の叫びを暴力デモとは何ごとだ」 
「大統領府の密室・不疎通政治が招いた現実から省察せよ」
集会参加者たちがセウォル号遺族がいる場所に向かおうとしたが、光化門広場の北端に作られた警察車壁に遮られている =パク・スンファ記者//ハンギョレ新聞社

 全国10万人余りの労働者、農民、学生たちが参加すると予想される“民衆総決起”を翌日に控えた13日、政府と民主労総の“場外戦”が繰り広げられた。 民主労総は声明書で「民衆総決起を不法と規定し厳しく処断する」という基調を明らかにした関係部署合同談話文に逐一反論し、「戦場のような現実に苦しみ疲れた民衆の叫びを、暴力デモと言うとは、一体誰のための政府か」と批判した。

 民主労総は先ず、朴槿恵(パク・クネ)政権に対する怒りが“民衆総決起”の動力だと明らかにした。 民主労総は声明書で「大統領府の密室でのみなされる不疎通の政治が招いた現実は、解雇と過労、不安と自殺、放棄と憎しみが充満した“ヘル(地獄)朝鮮”」とし、「その責任を政府と財閥は省察しようとしない」と明らかにした。 民衆が自ら起ち上がり言わなければ変化も希望も見つけられないということだ。

 民主労総は続けて「国民の記憶を支配するとして、国定教科書歴史クーデターを敢行し、解雇を一層容易にして非正社員をより増やす労働改悪まで押しつけている」として「大統領が地球の裏側まで海外歴訪に向かう、その誠意の百万分の一でも国民の訴えに耳を傾けたとすれば、そのような関連部署談話を発表することもなかっただろう」と述べた。

 大統領府へ向かう方向に車壁を設置するという警察の立場に関しても、民主労総は抗議した。 民主労総は「警察は深刻な社会混乱状態に対して使う甲号非常令を下して、民衆総決起を暴力扱いしている」として「素手の市民の平和行進を、大統領府の近隣だからとして無条件に遮断しようとする対応は先進社会ならば有り得ない」と批判した。 また、合法的な歩道行進を警察が制止しなければ平和な行進を行う予定とし、「民生と労働基本権保護、歴史の正義を叫ぶ市民の声と平和な行進から大統領府を警護することが民主主義なのか」と問い直した。

 主要大学の論述試験にからめ“交通地獄”を強調した保守マスコミの報道に対しても民主労総は苦言を呈した。 受験生の不便だけを誇張する報道態度は極めて悪意的だということだ。 民主労総は「あいにく大学の論述試験と日が重なることになったが、幸い論述試験を実施する12の大学のうち11の大学は集会場所から非常に遠く、集会の影響を受けることはない」として「また、淑明女子大など多くの学校は午前に試験を受けて午後に行われる民衆総決起とは殆ど関連がない」と説明した。 この日の民衆総決起は午後2時からソウル広場、ソウル駅、大学路(テハンノ)のマロニエ公園などソウル各地で開始される予定だ。

 民主労総はまた、受験生の移動に支障がないよう最善を尽くすことも明らかにした。 民主労総は集会に参加した市民に「周辺に困っている受験生がいないか見回して下さることを望む」と頼んだ。 さらに「何よりも警察は平和な集会を憲法違反の車壁と大量動員した警察官で遮断することに力を集中するのではなく、受験生の移動支援に集中するよう願う」として「受験生のための移動対策を心配することが真の警察らしい責務」と強調した。

 民主労総は何よりも民衆総決起を見て反省しない政府と与党を強く批判した。 「セウォル号の惨事と歴史教科書国定化、言論掌握、鉄道・医療・教育民営化、そして労働改悪まで、朴槿恵政権の失政に怒らざるをえない」として「10万の民衆がソウルに集結する民衆総決起を見て反省しなければならないのは政府与党」ということだ。 民主労総は特に「企業にはあらゆる支援策を与える一方で、労働者には容易な解雇と就業規則改悪を強要することがどうして労働改革か」として「政府が労働改悪の強行を中断しないならば、今回の総決起は12月の全面ストライキの前哨戦になるだろう」と明らかにした。

 14日の民衆総決起は午後2時30分からソウル広場で開かれる「2015年全国労働者大会」、午後2時から中区の太平路(テピョンノ)で開かれる「農民大会」、午後1時からソウル駅広場で開かれる「生存権争取貧民・障害者大会」、午後1時30分から大学路の放送通信大前で開かれる「歴史クーデター阻止! セウォル号真相究明! 市民大会」、午後2時から大学路のマロニエ公園で開かれる「ヘル朝鮮をひっくり返す青年総決起」に分けソウル各地で始まる。各集会の参加者は午後4時に光化門交差点に集まり「朴槿恵政権退陣! ひっくり返せ財閥中心の世の中! 民衆総決起」を行う予定だ。

ノ・ヒョンウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/717319.html 韓国語原文入力:2015-11-13 14:27
訳J.S(2141字)

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