登録 : 2015.11.06 01:00 修正 : 2015.11.06 05:54

「確固たる国家観」に向けダブルスタンダード

全南大学史学科講師・大学院生・学部生が5日午前、光州全南大「私たちの教育指標」の記念物の前で、様々な歴史教科書を広げ「韓国史教科書国定化拒否」宣言を発表している。1978年6月、全南大教授らが発表した「私たちの教育指標」には、維新独裁の教育理念の役割を果たしていた「国民教育憲章」を批判し、教育の人間化と民主化、自主、平和統一のため民族能力を涵養するための教育をすべきという内容が盛り込まれた=光州/ニューシス
 朴槿恵(パク・クネ)大統領が5日、「統一を控えている私たちにとって非常に重要なことは、我が国の強い自負心と歴史の明確な価値観」と述べた。今月3日、国定化確定通知後、党と政府、大統領府が口を揃えて「政界不干渉」を宣言したが、朴大統領がこの原則を破り、事実上、執筆の“ガイドライン”を提示した。

「明確な歴史価値観なければ、統一されても北朝鮮の思想に支配される」 
朴大統領、統一準備委員会会議で「左翼偏向」を提起...政府与党と大統領府の合意を無力化 
ヒョン・ジョンテク首席、チェ・モンリョン教授に会見への出席を求める電話まで

 朴大統領は同日午前、大統領府で開かれた第6回統一準備委員会会議で、「我が国の誇りと確固たる国家観を持つようにすることが、統一の始まり」と強調した。また「(誇りと価値観が)先行しなければ、統一の実現も難しく、統一されても私たちの精神は大きな混乱を経験することになり、重心が取れず、結局思想的に支配されることになるような、とんでもない状況が発生するかもしれない」と述べた。現行検認定教科書が「北朝鮮に正統性があるかのように記述されている」(10月23日、5者会談発言)という認識を重ねて強調し、国定教科書を通じた「単一国家観」の教育を受けられない場合、北の思想に吸収される可能性があるとの主張を展開したのだ。さらに朴大統領は「今後統一準備委員会はこのようなことをよく理解していただき、我が国の誇りと確固たる国家観を持つようにすることが、統一の始まりだと考え、努力してほしい」と頼んだ。朴大統領の発言は、現行の検認定教科書を“親北”教科書とする認識に基づいている。

 朴大統領が再び現行教科書の左翼偏向性を提起し、執筆ガイドラインを明らかにしたのは、国定化の後続措置を国史編纂委員会に一任し、政界は干渉しないとした党と政府、大統領府の合意を無力化したものだ。金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表、黄教安(ファン・ギョアン)首相、イ・ビョンギ大統領秘書室長など党と政府、大統領府の要人は今月3日、「しっかりとした歴史教科書を作るためには、独立性の保証が何よりも重要であるという点に(党と政府大統領府が)意見の一致を見ており、政界で『不干渉の原則』を守らなければならないという認識を共にした」と述べた。

 これと共に、大統領府が国史編纂委員会の業務である執筆陣管理まで干渉しているという議論も提起された。教科書の代表執筆陣に選ばれたソウル大学のチェ・モンリョン名誉教授は前日の午後、取材陣に対し「大統領府から(記者会見への出席を要請する)電話を受けた」と明らかにした。また、チェ教授の記者会見出席を引き止める弟子たちと一緒に家で酒を飲んでいるとき、ヒョン・ジョンテク大統領府政策調整首席が「お酒を飲んでもいいから(記者会見に)出てきてほしい」という内容の電話をかけてきたと『ノーカットニュース』が報じた。しかし、これに対してヒョン・ジョンテク首席はハンギョレとの通話で「チェ教授とは旧知の仲で、弟子たちだけでなく、記者たちも家に押しかけたという話を聞いて、心配になって電話しただけ」だと釈明した。

チェ・ヒェジョン、ヒョン・ソウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2015-11-05 19:24

http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/716143.html訳H.J

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