「歴史国定教科書は自由民主主義の敵だ。歴史国定教科書を主張する人々は、自由民主主義者ではない」
文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表は3日、政府が韓国史教科書国定化の確定告示を強行したことを「反自由民主主義」と規定し、「自由民主主義を脅かす独裁勢力を審判してほしい」と訴えた。文代表は同日、国会中央ホールで開かれた議員総会で「国定化はナチスドイツが実施し、軍国主義日本が行い、私たちの維新独裁政権が施行した制度だ。今、北朝鮮が行っている」と政府とセヌリ党を強く批判した。現行の検定教科書と国定化に反対する野党や市民社会、歴史学界に「理念論争」を仕掛け、国定化を推進した政府与党が、むしろ民主主義を脅かす独裁主義、全体主義勢力であると反論した。文代表は「政府とセヌリ党は口では自由民主主義を言うが、実際には独裁をしようとする勢力であり、自由民主主義を語るが、自由民主主義の敵であるという事実を思い知らされた」と強調した。
前日から国会中央ホールで徹夜の座り込みを始めた新政治民主連合はこの日、予定されていた議事日程すべてに欠席した。同連合のイ・ジョンゴル院内代表は、「国会を中断して、今まで行ってきた誤った姿勢に対する明確な意志を表現するしかない」と述べた。
キム・ヨンソク海洋水産部長官候補者に対する人事聴聞会も野党の要求で延期された。代わりに、新政治連合は議員総会、糾弾大会、最高委員と党教科書特別委員会の連席会議などを開いて、中央ホールでの座り込みを同日夜まで続けた。同連合は4日に予定された議事日程に参加することにし、5日には市民社会団体、学界と共同闘争機構を立ち上げる予定だ。チン・ンジュン党戦略企画委員長は、「院内外の並行闘争という戦略的基調は変わらない。国定教科書を禁止する立法を推進しながら、これを請願署名運動に切り替えて続けていく」と述べた。同連合は5日に開かれる国会議員と地域委員長の連席会議で対応方向を最終的に決定する予定だ。
正義党も同日午後、大統領府の前の噴水台で記者会見を開き、確定告示の撤回を求めた。シム・サンジョン代表は「今は誰もがカラーテレビを見ているのに、朴槿恵(パク・クネ)大統領一人だけが白黒テレビで世界を見ている」と批判した。
韓国語原文入力: 2015-11-03 19:36