本文に移動

韓米日が東京で国防当局実務会議…朝鮮半島有事を想定し非公開の討議

登録:2015-10-22 22:52 修正:2015-10-23 06:04
日本政府もマスコミ取材を拒絶 
韓国は韓日国防長官午餐も内容公開せず
第14次アジア安保会議(シャングリラ対話)に参加しているハン・ミング国防部長官が5月30日、シンガポールでアシュトン・カーター米国防長官、中谷元・日本防衛相と韓米日国防長官会談に先立ち握手している=国防部提供//ハンギョレ新聞社

 22日、韓米日が東京で国防当局実務会議を開き、自衛隊の朝鮮半島進出可能性の問題など安保懸案を議論した。 23日まで2日間の日程で行われる今回の会議は、中谷元・日本防衛相が2日前の韓日国防長官会談で「韓国の主権範囲は休戦ラインの南側」と発言した事実が知らされた後に開かれる初めての実務会議となり、特に注目を集めている。

 韓国国防部当局者は「3国の国防当局の次長級幹部が参加する今回の会議は、5月に韓米日が日本の集団的自衛権の行使と関連した問題を『3国安保討議(DTT)の枠組み』で議論することにしたが、それに則り開かれる初めての実務会議」と説明した。 この日の会議では、朝鮮半島有事の際の自衛隊の米軍後方支援と艦艇護衛のような軍事活動の範囲や方法が議論されたという。 国防部当局者は「有事の際の標準事例を構成し、どんな状況が発生した時に韓米日がそれぞれ取ることになる自国の態度と対策を出し合い、どのようにするかを議論して3者の合意点を見出していく方式で議論が進められると理解している」と話した。

 しかし、当局は事案の敏感性を意識してか具体的な会議内容は公開しないなど、慎重な態度を示した。 韓国国防部は「具体的な議題が何かは、協議の円満な進行の妨げになりうるので話せない」として口を閉ざした。 日本の防衛省も「定期的に共通の安保関連事項と3国防衛協力の向上のための協議」としてマスコミ取材には応じなかった。 3国は具体的議論内容を公開しないことにしたと伝えられた。

 韓国は今回の3国実務会議で「自衛隊が韓国の同意なしには朝鮮半島に進入できない」という原則を、有事の際の韓米日3国軍事協力のための具体的シナリオに反映させる方針だ。 しかし日本は「北朝鮮地域は韓国の主権外」という態度をとっており、協議結果が注目される。 今回の会議では集団的自衛権の問題以外に他の懸案も議論されたと伝えられた。 韓国国防部当局者は「議題の範囲は朝鮮半島だけに限定されていない」と話した。

 一方、ハン・ミング国防部長官はこの日、訪韓中の中谷防衛相と昼食を共にした。 国防部当局者は非公開行事という理由で行事の内容を公開しなかった。

パク・ビョンス先任記者、キル・ユンヒョン/東京特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/714071.html 韓国語原文入力:2015-10-22 21:36
訳J.S(1244字)

関連記事