本文に移動

「満州軍中尉朴正煕」を問う11年前の朴槿恵大統領のインタビューが話題

登録:2015-10-22 22:43 修正:2015-10-23 06:52
ハンナラ党代表だった2004年の「ハンギョレ21」インタビュー 
「それで解放後に陸軍士官学校を作った 
日帝時に職業を持った人は皆親日行為をしたと言うのか 
そんな風にひっかき回せば国はどうなるか」
朴槿惠大統領=//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が11年前、父親の朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の日帝強制占領期間の親日附逆(反民族的親日行為)に関して「国を奪われた状態で、様々な職業を持つ人は皆親日行為をしたではないか。そんな風にひっかき回せば国はどうなるか」と発言していた事実が今になってSNSで話題を呼んでいる。

 朴大統領はハンナラ党の代表だった2004年7月、週刊ハンギョレ21との単独インタビューで「朴正煕元大統領が日帝時代に満州軍の中尉だったことについてどう思うか」という質問にこう答えた。

 朴大統領は「その時、国はあったのか。国を奪われたことが原罪だ。皆、植民地国家でその民として生きたではないか。 その時、学校で教えていたとしても日本の植民地国家で教師をしたわけだ。 また(我が国には)軍隊もなかったではないか。 その精神が問題だ」として「そのようにして近代教育を受けた人々が、後になって我が国が解放されると初めて陸軍士官学校を作ったではないか」と語っていた。

 さらに「それなら国を奪われた状態で様々な職業を持つ人がみな親日行為をしたと言うのか。 そんな風にすべてひっかき回せば国はどうなるのか」と話した。 そして「その時に国を愛して独立のために働いた人々の子孫には生活が苦しい人々が多いが、そういうことには関心がない」と付け加えた。

 当時は与党のヨルリンウリ党と進歩政党の民主労働党、一部のハンナラ党議員が「親日反民族行為真相究明法」の改正を推進し、現行法の調査対象を「日本軍中佐以上」から「日本軍少尉以上」に拡大して論争が起こった。

 最近、朴槿恵政権が歴史教科書の国定化を推進し、一部のネチズンたちが11年前の発言が載っている記事を共有している。 朴大統領の当時の発言は「日帝植民地時代が経済成長と近代化の礎石になった」というニューライト系列の主張と一脈相通じる。

 一方、朴正煕元大統領が日帝末期に“秘密光復軍”であったという大韓民国陸軍本部の公式記録は間違いだったという2008年の世界日報の記事も、歴史教科書国定化の波紋と同時にネチズンたちの間で広く共有されている。

 世界日報2008年1月18日付「満州軍中尉 朴正煕、“秘密光復軍”に変身」というタイトルの記事によれば、陸軍本部が発刊した『創軍前史』265ページに「満州にいた将校たちには彼らなりの地下組織があった。朴正煕、申鉉俊(シン・ヒョンジュン)、李周一(イ・ジュイル)など光復軍第3支隊の秘密光復軍として義挙直前に解放を迎えた」と記録されている。 この“秘密光復軍”説の“原典”は1967年光復軍出身の朴英晩(パク・ヨンマン)氏(死亡)が書いた小説『光復軍』だ。

 だが、報道をよく読めば、金勝坤(キム・スンコン)元光復会長(92)が「朴英晩は大統領府から金を受け取れると考え『光復軍』を書いたが、内容に目を通した朴正煕当時大統領は「私のどこが光復軍か。誰がこんな本を書けと言った」と怒り、結局朴英晩は一銭ももらえず大規模に準備していた出版記念会も開けなかった」と証言した記録が出てくる。 報道は続けて「朴正煕が一時光復軍に加担したのは明らかな事実だ。だが、これは解放以後のことだ。 1945年8月以前に彼が独立運動に参加していたという証拠はどこにもない」と明らかにした。

イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/714003.html 韓国語原文入力:2015-10-22 16:09
訳J.S(1656字)

関連記事