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在日同胞作家の朴慶南氏「安倍首相と極右に対抗できる韓日市民交流の架け橋になりたい」

登録:2015-10-08 00:07 修正:2015-10-10 16:52
日本の市民団体「ムジカ」旅行団と共に日本植民地時代の遺跡を踏査
在日同胞2世の作家朴慶南氏=ウィズツアー提供//ハンギョレ新聞社

 「韓国と日本の人々が協力して、朝鮮半島を平和地域にしていってほしいです」

 日本の過去の歴史を正しく知るため、韓国を踏査してきた日本の旅行団と同行した在日同胞2世作家の朴慶南(パク・ギョンナム)氏(65)は5日、「人と人同士で理解し、会って交流しながら溶け込んでいくための架橋になりたい」と述べた。彼女は東京でノンフィクション作家として活動している。

 朴氏は 「安倍政権の発足以来、韓国人であれば、無条件で嫌悪する極右勢力がたくさん増えて、日本の植民地時代に在日同胞6千人が虐殺された関東大震災の時と似たような雰囲気だ」と日本国内の雰囲気を伝えた。しかし、彼女は「安倍政権に対抗して闘争する良心的な日本人も多い」として、同行したムジカの会員たちを紹介した。

 彼女はムジカの会員28人と共に2日に入国した。ムジカは東京と大阪で結成された音楽・教育・文化交流団体で、会員のほとんどが小学校や保育園の先生たちだ。彼らは学校では教えてくれない日本の過去の誤った歴史を知るために、2001年から毎年韓国踏査旅行を行ってきた。

 今回も、京畿道広州(クァンジュ)の元日本軍慰安婦被害者のハルモニ(お婆さん)たちが住むナヌムの家を訪れ、日本帝国主義時代の蛮行について生の証言を聞いて反省した。ソウルに戻って景福宮を踏査するときにも、日本人が行った「明成皇后殺害現場」と朝鮮総督府の跡地のように日本人が隠したいはずの場所を選んで歩き回った。

 「日本では、日本軍の慰安婦が絶対いなかったという。ところが、今回ナヌムの家を訪れて直接見て聞いたハルモニたちの存在は何なのか。日本が嘘をついていることが分かった」

 朴氏と同行したムジカ事務局企画担当理事の五味孝宏氏(58)の言葉だ。今月5日午後、日本の植民地時代の跡が残っている仁川(インチョン)開港場を訪れた朴氏は、今回の旅行の主題が「作家朴慶南と同行する韓国、平和と文化をつなぐ旅」だと説明した。「自分の先祖が韓国で悪いことをした事実を知っているので、来たくても来られない日本人が多いです。ところが、私と一緒なら行くと言って韓国にきた良心的な日本人たちです」

 彼女は今回のメンバーたちが韓国で直接見聞きした事実をそのまま日本に伝えることで、韓国ともっと活発な交流が続くことを期待していた。また彼女は在日同胞たちが日本人たちによって被害を被った事例をノンフィクションで記録し、日本の社会に真実を伝えている。

キム・ヨンファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-07 19:00

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/711850.html 訳H.J

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