朴槿恵(パク・クネ)大統領は28日(現地時間)、米国ニューヨークの国連本部で開かれた第70次国連総会基調演説で「(北朝鮮が)核開発をはじめとする挑発を強行するのは世界と国連が追求する人類平和の価値を傷つけることになる」とし「北朝鮮は追加の挑発をやめ、改革と開放で住民が困難から抜け出せるよう努力しなければならない」と明らかにした。
北朝鮮に対して10月10日の労働党創建70周年に合わせた長距離ロケット発射や第4回核実験など戦略的挑発を行わないよう公開圧迫したものと分析される。 だが、別途に北朝鮮に対する提案など、北朝鮮の挑発を防ぎ北朝鮮核問題解決への進展を引き出す積極的法案を提示することはなかった。
朴大統領はこの日、15分間の韓国語演説で先ず北朝鮮の核問題と関連して、「7月にイラン核交渉が最終妥結して、今や最後に残った核非拡散の課題である北朝鮮の核問題解決に国際社会の努力を集中しなければならない」と述べた。 さらに「北朝鮮が核を放棄し開放と協力の道に出てくるならば、大韓民国は国際社会と力を合わせて北朝鮮が経済を開発し住民の生活の質を向上させられるよう積極支援する」と明らかにした。
朴大統領は南北関係と関連して「(南北協力の)好循環の動力は、8・25合意をよく履行して和解と協力のための具体的措置を実践していくことにある」として「離散家族対面をはじめとする人道主義問題が政治・軍事的理由でこれ以上無視されてはならない」と強調した。 また「北朝鮮が国際社会の憂慮に耳を傾け、人権改善に乗り出すことを改めて促す」として、北朝鮮が強く反発してきた人権問題も昨年の国連総会演説に続き繰り返し指摘した。
朴大統領はこの日、総会に続き国連本部信託統治理事会会議場で開かれた「平和維持首脳会議」に参加して「韓国は紛争地域の再建支援と人道的活動のために工兵部隊を(平和維持軍として)追加派遣しようと思う」と明らかにした。
これに先立ってバラク・オバマ米国大統領と習近平・中国国家主席は、25日ワシントンで米中首脳会談の後に開いた記者会見で、北朝鮮の追加的な緊張高揚行為に反対する意を明確にした。