大韓赤十字社(韓国赤十字)が、朴槿恵(パク・クネ)大統領が提案した年内南北離散家族名簿交換のための離散家族6万人の生死確認にすぐにも着手する。
チュ・ヒジョ韓国赤十字対外協力チーム課長は27日、ハンギョレとの通話で「南北離散家族名簿交換のための韓国側準備作業をすぐに始めることになる」と話した。これは朴槿恵大統領が今月15日、「離散家族問題を根本的に解決するため、6万人余の韓国離散家族名簿を北朝鮮側に一括伝達するだろう。北朝鮮においても離散家族名簿の交換を年内に実現できることを望む」と提案したことを履行するための準備作業に入るということだ。 南北離散家族名簿の交換は、まだ南北高位当局者接触で9月初めに合意した赤十字実務接触の議題になってはいないが、当局者接触で北の同意を得て議題として上程する方針だ。
韓国赤十字は、政府との協議が済めば赤十字社4階講堂に電話機100台余を設置して離散家族の生死確認作業を始めることになる。 電話での確認が難しければ郵便を送る。 対象は統一部離散家族情報統合システム資料に登録された離散家族12万9698人のうち、生存している6万6292人(51.1%)だ。ひとまず南側で離散家族6万人余の名簿を北側に送れば、北ではこれら家族を探す作業をすることになるが、この作業だけで1年以上かかると展望される。
韓国赤十字は10月中旬になされると見られる離散家族対面のための準備作業にすでに着手した。韓国赤十字は合意がなされた25日からタスクフォースを設けた。 韓国赤十字は来月10日以前に実務接触がなされることを期待している。 韓国政府では南側100人、北側100人ずつ、二度にわたって計400人の離散家族対面を提案する方案を準備している。 現在までに離散家族対面は19回、画像対面は7回行われた。