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南北当局者会談、離散家族面会推進で劇的に合意

登録:2015-08-25 06:37 修正:2015-08-25 07:15
高位級接触で6項目の共同合意文発表
キム・グァンジン大統領府国家安保室長(右)とファン・ビョンソ人民軍総政治局長が25日明け方、板門店の「平和の家」で南北高位級接触共同合意文に合意した後握手している=統一部提供//ハンギョレ新聞社

北、地雷爆発で遺憾表明
南、対北拡声器放送中断

 南北が4日間の「2+2」高位級接触を通じ、地雷爆発と砲撃事件で北側が遺憾を表明し、南側は対北拡声器放送を暫定中断することで劇的に合意した。これで南北が4日の非武装地帯(DMZ)地雷爆発事件、10日の対北拡声器放送再開、20日の西部戦線砲撃衝突を経て高まった軍事緊張状態からとりあえず脱することになった。今後、これを機に南北が大幅な関係改善に進むことになるのか注目される。

 南北は22~25日、板門店(パンムンジョム)で2+2高位級接触を開き、以上の内容に合意したとキム・グァンジン大統領府国家安保室長が25日明らかにした。キム室長はこの日午前2時頃、大統領府で同内容の共同合意文を発表した。合意によると、北側は軍事境界線の非武装地帯南側地域で発生した地雷爆発で南側軍人が負傷したことに対し遺憾を表明し、準戦時体制を解除することにした。また、南側は異常事態が発生しない限り軍事境界線一帯ですべての対北拡声器放送をこの日昼12時から中断することにした。今回の高位級接触の中心議題だった「地雷爆発に対する謝罪」と「対北拡声器放送中断」をめぐり、北側は遺憾を表明し、南側は条件付き中断する折衝となった。

 南北はまた、今年の秋夕(中秋節=9月27日)を機に離散家族面会の行事を進め、今後継続させることにも合意した。そのための赤十字実務接触は9月初めに行うことにした。さらに南北関係を改善するための南北当局会談をソウルまたは平壌(ピョンヤン)で早期に開催し、今後、様々な分野で対話と交渉を進めることにも合意した。また、多様な分野での民間交流を活性化することでも同意を得た。これに伴い李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵(パク・クネ)政権を経て悪化の一途をたどってきた南北関係が梗塞局面を抜け出す突破口を用意したと評価される。

 これに先立ち南北は22日午後6時30分、板門店で最初の2+2高位級接触を開き、23日の明け方4時15分まで9時間45分交渉を続けたが、合意に至ることができなかった。引き続き23日午後3時30分から板門店で2回目の接触を開始させ、30時間を超えるマラソン交渉を継続した。今回の接触は、北側が21日午後にキム・ヤンゴン秘書名義の通知文を送り、キム・グァンジン室長との高位級接触を提案した後、南側の修正提案と北側の再修正提案を経て実現した。

 北側は20日に京畿道・漣川(ヨンチョン)の西部戦線で二度に亘り南側に向け砲撃を加えた。これに対し南側も北側の非武装地帯に向け29発の対応砲撃を加えた。北側は引き続きキム・ヤンゴン秘書名義の書簡をキム・グァンジン大統領府国家安保室長宛てに送り、対北拡声器放送の中断・撤去を要求すると同時に「現事態を収拾して関係改善の道を開くために努力する意志がある」と明らかにした。

キム・ジフン記者、チェ・ヘジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-25 04:12

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/705869.html 訳Y.B

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