「2+2接触」板門店で再開
関係改善方案を幅広く議論
軍「北潜水艦70%が基地離脱」
南北は22~23日、板門店(パンムンジョム)で二度に亘り深夜まで高位当局者が接触したが、南北間の異見折衝で難航した。23日の2日目の南北接触中にも、北側は潜水艦50隻を展開し、南側も対北朝鮮拡声器放送を継続するなど、軍事的対立局面が続いた。
南側のキム・クァンジン大統領府国家安保室長とホン・ヨンピョ統一部長官、北側のファン・ビョンソ人民軍総政治局長とキム・ヤンゴン労働党対南担当秘書は、23日午後3時30分から夜遅くまで板門店の「平和の家」で第2回「2+2接触」の交渉を続けた。南北当局間の公式会談は昨年2月、キム・キュヒョン大統領府国家安保室1次長とウォン・ドンヨン統一戦線部副部長の高位級接触以来1年6カ月ぶりで、昨年10月のリュ・チェスン国防部国防政策室長とキム・ヨンチョル偵察総局長の軍事当局者接触後10カ月ぶりとなる。
南北はこの日の接触で、最近の非武装地帯(DMZ)地雷爆発事件→対北朝鮮拡声器放送再開→西部戦線砲撃事件→北朝鮮の準戦時体制宣言と極限まで高まった南北間の軍事緊張を緩和するための方案を集中討議したことが分かった。しかし南北の立場の違いは少なくなく、満足する解決方案を合意するのに難航していると伝えられた。南側は非武装地帯地雷爆発事件と西部戦線砲撃を北朝鮮の軍事挑発と規定し、責任認定と謝罪などを要求してきた。反面、北側はこれらの事件と関係がないと否定してきた。また、北側は対北朝鮮拡声器放送が“宣戦布告”であるとして、22日午後5時までに中断・撤去しない場合「照準・撃破する」と威嚇した。
南北は南北関係全般の改善方案についても広範囲に協議したことが分かった。南側は離散家族問題、南北間軍事的信頼措置、北の核問題解決などを取り上げ南北関係進展方案を説明し、北側は韓米連合軍事訓練の乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)の中断と南北経済協力・交流を制限した「5・24措置」の解除、金剛山(クムガンサン)観光再開問題などを提起したと伝えられた。
しかし南北が高位級接触をするこの日、北朝鮮潜水艦・潜水艇の70%が東・西海基地から消え、軍当局が追跡を始めた。軍当局者は「普段より10倍多い潜水艦・艇が基地を離脱した」とし「北方限界線(NLL)の南に潜入してくる可能性を深刻に憂慮する」と述べた。
また、射撃準備に入った北朝鮮軍砲兵戦力も数日の間に2倍増えたと軍当局者は伝えた。南側も前日、韓米連合司令部が対北朝鮮情報監視態勢の「ウォチコン」をレベル3から2に格上げした後、23日もこれを維持した。また、米軍主観のアラスカのレッドフラッグ訓練に参加したKF16など空軍戦闘機6機は23日、南北対峙状況などを考慮して予定を2日操り上げアラスカから帰還した。
これに先立ち南北は22日午後6時30分、板門店で第1回「2+2高位級接触」を開き、23日早朝の4時15分まで9時間45分間のマラソン交渉を行ったが、合意に至ることができなかった。今回の接触は北側が21日午後にキム・ヤンゴン秘書名義の通知文を送り“事態収拾”を提案した後、南側の修正提案と北側の再修正提案を経て実現した。
韓国語原文入力:2015-08-23 23:31