登録 : 2015.08.16 23:46 修正 : 2015.08.17 07:07

 離散家族名簿6万人を北に伝達、DMZ平和公園・南北鉄道など推進

朴槿恵大統領が15日午前、ソウルの世宗文化会館で開かれた光復70周年中央慶祝式で祝辞を述べている=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は15日、光復節祝辞で最近の地雷爆発事件で北朝鮮を強力に批判しながらも、条件さえ整えば対話・協力が可能と強調した。 これと関連して、ホン・ヨンピョ統一部長官は16日に「南北首脳会談も可能」という立場まで提示したが、専門家たちは実現可能性は低いと見る。

専門家ら、実現可能性に疑問
「5・24措置解除など、北朝鮮が求めることを言っていない」

 朴大統領は祝辞の半分を北朝鮮向けメッセージに割いた。非武装地帯(DMZ)での地雷爆発事件に対しては「民族の念願を踏みにじる行為」として強く糾弾した。 だが、原稿の大部分では「今でも機会が与えられているとして、軍事的緊張緩和と信頼構築の道に出てきなさい」として肯定的なトーンを維持した。

 朴大統領は「もし北朝鮮が対話と協力の道に出て来るならば、民生向上と経済発展の機会をつかむことができるだろう」としながら、人道主義的事案、安全・文化・体育交流など非政治的事案に対する交流は持続的に推進する立場を明らかにした。また、自身の公約である非武装地帯世界生態平和公園造成に対する意志を再確認して、南北間鉄道・道路の連結の必要性も強調した。

 特に朴大統領は、「両親のいない子供がいないように、北朝鮮の指導者も離散の悲劇を解決する前向きな姿勢で問題に取り組むよう願う」と述べ、「6万人余の韓国内離散家族名簿を北朝鮮側に一括伝達する」とし、南北間離散家族名簿の年内交換を提案した。 さらに進んで「南北離散家族が金剛山(クムガンサン)面会所を利用していつでも出会えるよう、北朝鮮の協力を促す」と明らかにした。 金剛山面会所をキーワードにして離散家族問題の解決進展と金剛山観光再開の連結可能性を提起することによって北朝鮮の肯定的反応を誘導したという観測が出ている。

 だが、朴大統領の今回の提案は、具体性と精巧さに欠け、北側が呼応する見通しがないと指摘される。 祝辞は「今、北朝鮮は世界のどこの国にも見られない粛清を強行しており、北朝鮮の住民たちを不安に震えさせている」と言及するなど、現体制の否定的側面を強調した。 チョン・ソンジャン世宗研究所統一戦略研究室長は「粛清など北朝鮮が最も敏感に受け止める部分を、大統領があえて公開的に指摘した上で離散家族名簿を年内に交換しようと言っても、北朝鮮が受け入れる可能性は皆無だ」と指摘した。

 朴大統領の対話提案に北が応じる場合、何が得られるかに対する具体的内容が指摘されていない点も限界として指摘される。 5・24対北朝鮮制裁措置解除や金剛山観光の明確な再開など北朝鮮が望んでいる部分に対する明確な立場が必要だということだ。 ムン・チョンイン延世大教授は「北朝鮮で対話に臨まなければならないと考える人がいても、南側が希望をある程度聞き入れるという保障がなければ対話路線を主張することは難しいだろう」と話した。 キム・チャンス コリア研究院長は「現政権の対北朝鮮政策は対話の意志があると対内的に誇示することによる名分の積み上げに過ぎなく見える」と指摘した。

 北朝鮮は16日、対南機構である祖国平和統一委員会スポークスマン談話で、朴大統領が「粛清」や「挑発」等に言及したことに対し、「我が国の尊厳と体制を甚だしく中傷冒とくする妄言」、「我々に対する耐えがたい政治的挑発であり極端な対決宣言、戦争宣言」として反発した。 祖平統スポークスマンは「軍事的緊張緩和と信頼構築を望むなら、朝鮮半島情勢悪化の根源である北侵略戦争演習から整理しなければならない」とし、対話のためには17日に始まる乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習など韓米連合軍事訓練を中断しなければならないと強調した。

キム・ウェヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-16 21:33
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/704689.html 訳J.S(1814字)

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