登録 : 2015.08.05 08:44 修正 : 2015.08.05 16:12

キム・チャンス・コリア研究院長

キム・チャンス・コリア研究院長//ハンギョレ新聞社
 米中対立の構図の可視化と南北関係の変化で、在韓米軍の性格と地位を巡る疑問や論議も深まっている。分断体制の“安定者”として機能してきた在韓米軍が、中国牽制の尖兵として浮上し、それにともなう中国の反発が朝鮮半島統一の過程で別の障害要因として突出しかねないと憂慮される。先月31日、ソウル・汝矣島(ヨイド)でキム・チャンス・コリア研究院長(写真)に会い、在韓米軍の変化が持つ意味に対する分析を求めた。

対北朝鮮抑止力として機能してきた在韓米軍
統一後は北東アジア均衡の錘に切り替えるべき

-在韓米軍の性格が対北朝鮮防衛から中国牽制に転換されていると指摘されだしている。

 「最悪のシナリオだ。尖閣列島(釣魚島)で中日紛争が起きたと仮定してみよう。米日同盟を媒介に米国が介入し、韓米同盟を媒介に韓国まで巻き込まれる可能性を排除することはできない。西海(ソヘ)に近い平沢(ピョンテク)と烏山(オサン)の米軍基地が中国封鎖の前哨基地として機能すれば、韓国は北東アジア紛争に関わることになる。”

-在韓米軍に中国が反発すれば南北統一の障害要因になる可能性はないか?

 「中国は韓米同盟や在韓米軍自体の是非を論じることはできない。中国が問題にするのは高高度防衛ミサイル(THAAD)のような中国を威嚇する兵器の配備だ。また、中国は国境で米軍と対峙することになる吸収統一を望まない。”

-中国の反発を防ぐ方法はないか?

 「南北連合段階と平和協定締結などを辿ることで、朝米間の敵対も解消される。この方法で統一を推進すれば、大規模な在韓米軍が中国と直接国境線で向き合わずにすむ」

-統一後の在韓米軍の地位と方向について、今まで韓国政府が考えてきた腹案はあるのか?

 「統一後の在韓米軍問題を先導した人が金大中(キム・デジュン)元大統領だった。金元大統領は2000年の6・15南北首脳会談で『北東アジアの平和と安定のため統一後も米軍が留まらねばならない』という考えを示し、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長も『私の考えと一致する』と述べた。その直後から在韓米軍関連の議論が活発になった。政府官僚は統一後の不確かな安保状況に備える在韓米軍“維持利用論”を主張した。私は“地位変更論”を主張した。対北朝鮮抑止力としての在韓米軍を統一後には規模を減らし、北東アジアでの力の均衡を維持する役割に変更させるというものだ。”

-在韓米軍の地位変更が韓国の思い通りにできるだろうか?

 「韓国の役割こそ重要だ。東アジア物流エネルギー共同体を作り、朝米中の共同の利益を作り出す役割を果たすことができる。こうした共同の利益を基に、在韓米軍の性格を均衡の錘として調整することができる。もし米国が“地域均衡者”でなく“中国牽制者”という既存の戦略を維持すれば、在韓米軍は統一過程で浮上する最大の難題になるだろう。”

キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-04 23:09

http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/703184.html訳Y.B

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue