登録 : 2015.06.20 10:58 修正 : 2015.06.20 20:55

 「2メートル以内・1時間以上」で定義
 事態悪化後になり幅を広める

MERSの影響でボランティアが減り、無料給食所が閉鎖された19日午前、ソウル・鍾路区の寺にある老人無料給食所で関係者が高齢者に昼食用のおにぎりを分けている=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社
 保健福祉部疾病管理本部(疾本)が昨年、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスの対応指針を作成する際に、米疾病管理予防センター(CDC)のガイドラインを参考にしておきながら、密接接触者の範囲を狭く設定して初期対応に失敗したことが分かった。

 19日、疾本が昨年作成した「MERS対応指針」によると、密接接触者を「患者と身体的接触をした人または患者が症状がある間に2メートル以内の空間に1時間以上留まった人」と定義している。一方、疾本が参考とした米疾病管理予防センターのMERSガイドラインは、「2メートル以内の接触またはガウン、手袋、呼吸器、ゴーグルなどの保護装備を着用しなかった状態で、長期間に渡り入院室でも同じ治療空間内に留まった医療スタッフ、家族、そして保護装備なしで咳などのような伝染性分泌物に直接露出した人」と幅広く定義している。

 疾本は昨年6月、MERSに対する危機警報レベルを「関心」段階に設定して指針を作成し、今年5月20日に感染病警報レベルが「注意」段階に格上げされたことで同月26日に改訂版を新たに作成した。しかし改訂版でも密接接触者の概念を修正せず、平沢(ピョンテク)聖母病院での大規模拡散を早期に遮断するのに失敗した。

 MERS発生国であり最も多い患者と死亡者を出したサウジアラビア保健局の指針でも、密接接触者は「患者を治療したすべての人(保健医療関係者・家族)または近い空間で密接接触した人、感染患者と同じ場所で患者に症状が出ていた間に留まっていた人(居住・訪問者)」と幅広く決めてある。

 疾本は国内でMERSが二次、三次感染して死亡者が相次いだ後の7日になって、対応指針再改訂版で密接接触者の定義を「適切な個人保護装備を着用しないで患者から1メートル以内に留まったような範囲や病室に留まった場合、患者の呼吸器分泌物に直接接触した場合」に修正した。

 チェ・ジェウク高麗大医大教授は「新種感染病は不確実性が大きく、新しく発見された事実や予想される危険がある場合、先制的に措置をしなければ拡散を防げない」と述べ、「保健当局が当初、対応指針を作る際に参考ガイドラインを正しく適用していたら、初期拡散をある程度防げることができただろう」と指摘した。

イ・グンヨン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-19 22:07

http://www.hani.co.kr/arti/society/health/696771.html訳Y.B

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