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MERS2次震源地サムスン・ソウル病院「感染拡大は国の情報の遅れのため」

登録:2015-06-12 10:51 修正:2015-06-12 14:34
 感染内科課長が国会でMERS対処の不手際を問われ返答
 「平沢聖母病院での発症事実知らなかった」…
 3次感染国家責任論へ波及
サムスンソウル病院のソン・ジェフン院長(右)と医療スタッフが7日午前、ソウル・江南区の同病院中講堂で、MERS関連の現状と対策を発表した後、謝罪している=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルス拡散の2次震源地に指定されるサムスン・ソウル病院が11日、対処に不手際があった可能性を国会で問われ、「(私たちの病院で防疫網が破られたのではなく)国家が(防疫網を)破られた」と国家責任論を提起した。政府の「病院名非公開」方針により十分な情報を得れず、対応できなかったというのだ。

 同病院のチョン・ドゥリョン感染内科課長は、国会中東呼吸器症候群対策特別委員会の全体会議に出席し、「サムスン・ソウル病院が当初から(感染拡散を)防いでいればこうした事態にはならなかったのではないか」とするパク・ヘジャ新政治民主連合議員の追及にこう答えた。11日現在まで122人のMERS感染が確定した患者のうち半分近い55人が、平沢(ピョンテク)聖母病院を経てサムスン・ソウル病院に入院した14番目の患者から感染した。

 14番目の患者はMERSが最初に発生した平沢聖母病院を経て来院したのではないか」という問いに、チョン課長は「どの病院を経てきたのかは知っていたが、(当時は)平沢聖母病院でMERSが集団発病していた事実を知らずにいた」と証言した。14番目の患者が平沢聖母病院を経てサムスン・ソウル病院の応急室に来たのは先月27日のことで、平沢聖母病院でMERS集団発病の事実が一般に知られるのは2日後の29日だった。MERS事態の初期、政府が病院との間で感染経路と患者に対する情報を共有しなかったためだ。

 サムスン・ソウル病院における「応急室以外の閉鎖」の主張もされだした。歯科医出身のキム・ヨンファン新政治民主連合議員は「サムスン・ソウル病院で外来診療を受けた115番患者は空気感染と関連があるのではないか」と質し、「平沢聖母病院は閉鎖したが、“スーパー患者”が発生したサムスン・ソウル病院の一部閉鎖も検討すべきではないか」と促した。 チョン課長は「空気接触とは関係はない」と強調した。

 一方、イ・ソンホ国民安全処次官はこの日の特別委に出席し、セヌリ党イ・ミョンス議員が「コントロールタワーはちゃんと機能しているか」と尋ねるとすぐ「現状況でよく機能している。正常にうまくいっている」と述べ、「新型インフルエンザの時と比べれば小さい部分(状況)」と答え問題になった。

ソ・ボミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-12 00:11

https://www.hani.co.kr/arti/society/health/695515.html?_fr=mt2 訳Y.B

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