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ケリー米国務長官1泊2日の日程で訪韓

登録:2015-05-17 23:52 修正:2015-05-18 06:56
朴大統領の表敬訪問予定...北朝鮮の核・ミサイル問題議論
 訪中会見で「イランの核交渉、北朝鮮にも肯定的シグナル」
ジョン・ケリー米国務長官が17日午後、京畿道城南ソウル空港を通じて入国した後、出迎えにきたマーク・リッパート駐韓米国大使と会話している。ケリー長官は18日、朴槿恵大統領を表敬訪問し、ソウル外交部庁舎でユン・ビョンセ外交部長官と韓米外相会談を行う予定だ=ソウル空港/聯合ニュース

 ジョン・ケリー米国務長官が17日、韓国を訪れた。昨年2月以来1年3カ月ぶりだ。

 この日の午後、京畿道・城南(ソンナム)のソウル空港を通じて入国したケリー長官は、1泊2日の訪韓期間中、朴槿恵(パク・クネ)大統領を表敬訪問し、ユン・ビョンセ外交部長官と外相会談をして、国内の大学で講演も行う予定だ。

 韓米は今回の外相会談で、来月に向けて進められている朴大統領の米国訪問の議題を調整し、北朝鮮の核・ミサイル問題、北東アジア情勢などについて意見を交換する。ケリー長官の今回の訪韓は、最近、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験と北方限界線(NLL)付近の海上射撃、ヒョン・ヨンチョル人民武力部長の粛清などで朝鮮半島情勢が緊迫した中で行われることから、注目を集めている。

 これに先立ち、ケリー長官は16日、中国北京で王毅・中国外交部長と会談した後、記者会見を開き、「イランの核交渉が成功的に終わったら、北朝鮮にも肯定的なシグナルになり得る」とし「北朝鮮はイラン事例を通して、非核化がどのように経済と国全体の状況を改善し、より良い一員として国際社会への参加を可能にするのかを、理解できるようになるだろう」と述べた。しかし、ケリー長官は、「閉鎖的な北朝鮮の指導部が、果たしてこのようなシグナルを受け入れるかどうかを予断するのは難しい」と述べた。 AP通信は「ケリー長官が会見で、北朝鮮を正式国号である朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)と称した」と報じた。イランの核交渉は7月頃完了する予定であり、国際社会はイランに加えてきた経済制裁措置を撤回する見込みだ。

ジョン・ケリー(左)米国務長官が17日、中国北京人民大会堂で習近平中国国家主席と握手している。ケリー長官はこの日、中国訪問を終えソウルを訪れた=北京/聯合ニュースAP

 ケリー長官はまた、北朝鮮の最近の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試験発射に照準を合わせたかのように、「周辺情勢を不安定にする北朝鮮の行動は、どのような国際的な基準でも容認できない」とし「米国は、関連国と北朝鮮の非核化のために継続的に努力する」と述べた。

 ケリー長官は、韓国訪問に先立ち、17日まで2日間の中国訪問で、習近平・中国国家主席と李克強首相らに会い、米中外交懸案を議論する一方、中国の南シナ海における人工島の建設について懸念を示した。

パク・ビョンス先任記者、北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-17 20:15

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/691603.html  訳H.J

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