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来月の朴大統領訪米…注目される“安倍首相との比較”

登録:2015-05-12 23:01 修正:2015-05-13 07:24
 ケリー国務長官17〜18日に訪韓し調整
 北朝鮮の核・THAAD・TPPなど議論予定
 政府「安倍首相と比較するようなことではない」
朴槿恵大統領が12日午前、大統領府で外交安保長官会議を主宰している=青瓦台写真記者団//ハンギョレ新聞社

 来月中旬に予定された朴槿恵(パク・クネ)大統領の米国訪問に関連した協議などのために、ジョン・ケリー米国務長官が17〜18日、韓国を訪問する。

 米国務省は11日、「ケリー国務長官が朴大統領とユン・ビョンセ外交部長官に会って、グローバル・地域・両国の問題と朴大統領の米国訪問について議論する」と明らかにした。外交部も12日、同じ内容を発表した。

 朴大統領の訪米は就任後3回目で、バラク・オバマ大統領との首脳会談は5回目となる。韓米首脳は安保分野で北朝鮮の核問題と6カ国協議の再開を中心に、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験の成功と高高度防衛ミサイル(THAAD)の朝鮮半島配備問題など、最近浮上した軍事懸案を議論するものと見られる。経済分野では、米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)への韓国の参加などが主な懸案だ。先月仮署名された韓米原子力協定の正式署名が進められる可能性もある。

 世論の注目はまだ記憶に新しい日本の安倍晋三首相の米国訪問との比較に集まる可能性が大きい。安倍首相は最近、訪米で米日防衛協力のための指針の改定で米日同盟の“質的変化”の扉を開き、日本の首相としては史上初の上下両院合同演説を行うなど、“日米新蜜月”の開幕を思う存分誇示した。今回の朴大統領の訪米は、密着する日米の間に挟まれた韓国外交の存在感を試す機会となるとの見方が出ている。

 韓国政府は、2013年、朴大統領が初めて訪米した時に上下両院合同演説を行うなど、すでに最高レベルの歓待を受けたことを強調している。政府当局者は、「比較するようなことではない。日本も、私たち(韓国)もそれなりの日程がある」とし「大きく見て大差はないだろう」と述べた。今回は安倍首相のような待遇を期待するのは難しいことを、事実上認めているのである。専門家の間では、日本との単純比較を超えて、韓米関係の内実を固め、韓国外交の主導権を確保するための努力に集中しなければならないという声が出ている。チェ・ガン峨山政策研究院副院長は「単純に安倍首相と比較されないためには、北朝鮮問題をどのように解決していくのか、包括的な構想をまとめ、転機を作るなど、具体的な成果が必要だ」と注文した。キム・ジュニョン韓東大学教授も「日米が作った構図に巻き込まれないためには、他の方法でテコを持って距離を置くしかない」とし「その方法は、画期的な対北提案などで、北朝鮮問題で主導権を確保すること以外はない」と述べた。

キム・ウェヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-05-12 20:23

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/690905.html  訳H.J

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