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日帝植民地時代の残存建築、国税庁別館を撤去

登録:2015-05-07 09:59 修正:2015-05-07 11:09
ソウル市の光復(解放)70周年記念事業
光化門広場拡張も継続推進
光復70周年を迎え、日帝が徳寿宮を遮るように建てた国税庁南大門別館(下の白い建物)が87年ぶりに撤去され、広場として造成されると6日ソウル市が明らかにした=聯合ニュース

 光復(解放)70周年を迎え、近現代史の象徴的場所が市民の空間に一挙に変貌する予定だ。ソウル市は光化門(クァンファムン)広場を世宗文化会館側につなげて拡張する方案(ハンギョレ2014年10月1日付)も継続推進することにした。

 ソウル市が6日発表した「光復70周年記念事業計画」によると、まず日帝時代の残存建築物であるソウル地方国税庁南大門(ナムデムン)別館が今月から撤去され、広場として造成される。1937年に日帝が徳寿宮の権威を低下させるため徳寿宮の隣に建てたもので、柱の一部だけを“記念壁”として残す。今年、ソウル市が政府が使用中のソウル市財産と対価交換して事業に速度がついた。「光復70周年の意味をこめた広場として市民にお返しする」(ソ・ヘサン記念事業芸術監督)のが市の方針だ。

 国税庁別館の場所や南山(ナムサン)公園噴水台に「慰安婦被害者平和造形物」も作られる。西大門(ソデムン)独立公園も主な候補地だ。これら3カ所(西大門刑務所~国税庁別館の場所~南山)を結ぶ「人権ツアーコース」も用意される。

 道峰(トボン)区道峰洞にある対戦車防護施設は、芸術創作施設として改造され、市民に開放される。戦争と分断の象徴物だった。ソウル市と道峰区が今年8月着工し、来年6月に生態文化、芸術創作、体験、歴史教育の場所として作る。市民募金を通じて「1000万市民統一念願独立記念造形物」も龍山(ヨンサン)家族公園に建設する計画だ。

 市民が作る大型太極旗で清渓川(チョンゲチョン)を覆うなどの市民参加型行事、展示・公演などが8月までソウル広場と光化門広場、市民庁、龍山家族公園などで持続的に開催される。記念事業市民委員であるチョ・クァン高麗大名誉教授は「今までの光復事業は国家が中心となって強調した剥製化された光復だった。市民が中心となる光復に転換されなければならない」と語った。

 ただし、ソウル市は慶祝式、前夜祭など政府が主催する公式行事との重複を避けるため、協議を持続すると明らかにした。ソウル市は政府が主管した「光復70年記念事業公募」に光化門広場拡張案を提出したが、先月脱落した。ソウル市関係者は「歩行者中心都市を作ろうという趣旨なので、意志を持って継続推進する方針だ。政府と持続的に協議していく」と明らかにした。

イム・インテク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-06 22:37

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/690132.html 訳Y.B

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