3日に開かれた第67周年済州(チェジュ)4・3犠牲者追悼式の合唱曲に、当初予定されていた『眠らざる南の島』など広く知られた4・3関連歌が、主催側の行政自治部の要請で外された。国家追悼日指定の初年度である昨年の4・3追悼式の時も、4・3とは何の関連もない歌『美しい国』が鳴り響き、追慕の雰囲気と合わないという批判を受けた。
済州道は先月27日、済州4・3犠牲者追悼式の準備状況最終報告会で、追悼式主行事式典の最後の合唱の時『眠らざる南の島』と『小さな椿の歌』を含め5曲を歌うことを最終決定した。
しかし3日午前、済州市の済州4・3平和公園で開かれた式典行事合唱では『眠らざる南の島』と『小さな椿の歌』は歌われなかった。 この日、済州道立済州合唱団と西帰浦(ソギポ)合唱団は、この歌の代わりに追加された『碑木』と『なつかしい心』を歌った。 碑木は朝鮮戦争当時に戦死した無名勇士の墓石を見て感じた悲しみを表現した有名な歌だが、4・3とは全く関係のない歌だ。 歌曲なつかしい心も4・3とは関係がない。一方で除外された二曲は国家追悼日指定以前から4・3行事では追慕曲として広く歌われてきた歌だ。 歌手アン・チファン氏が1988年に作った眠らざる南の島は、4・3の胸の痛みを込めた民衆歌謡で、済州出身の民衆歌手チェ・サンドン氏が作った小さな椿の歌は繊細で叙情的な旋律の歌だ。
追悼式場で会った済州道民キム氏(64)は「主行事でもない式典行事で選曲された歌まで歌わせないようにするのが国家追悼日なのか。 国家追悼日に指定されても朴槿恵大統領は参加せず、やりきれない気持ちだが、4・3と全く関連のない歌が歌われたのでびっくりした」と話した。 朴大統領は遺族や済州道の度重なる要請にも関わらず参加しなかった。
歌が変わった理由について済州道関係者は、「(行政自治部が)歌を変えろと言って来たので変えた」と言葉を選んだ。