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韓国3歳未満の幼児4人のうち3人がスマートフォンに無防備

登録:2015-03-24 08:30 修正:2015-03-24 11:32
釜山の東亜大学が保育所11カ所にアンケート 

 35%が一週間平均30分以内使うと回答
 母親の39%「子供をなだめようと使わせる」

嬰児のスマートフォン使用実態および母親の認識。 //ハンギョレ新聞社

 3歳未満の幼児にスマートフォンが無防備に使われ、母親の育児ストレスが激しいほど子供のスマートフォン使用時期が早まるという研究結果が出された。

 リュ・ミヒャン東亜大児童家族学科教授が昨年5月に韓国嬰幼児保育学第86集に発表した論文「嬰児のスマートフォン使用実態および母親の認識:母親の養育効能感、養育ストレスとの関連性探求」によると、36カ月未満の子供を持つ釜山(プサン)地域の母親4人のうち3人が子供にスマートフォンを使用させている。リュ教授は2013年4~5月に釜山16区・郡のうち7区の保育所11カ所の父兄312人にアンケート用紙を送った。応じた246人のうち36カ月未満の子供を持つ母親236人の回答を分析したところ、75.8%(179人)が「3歳未満の子供がスマートフォンを使っている」と答えた。

 スマートフォンを使う3歳未満の子供たちの一週間の平均スマートフォン利用時間は、30分以内が34.6%で最も多かった。続く1時間が25.1%、1~2時間が17.3%、2~4時間が15%、5時間以上が7.3%だった。子供にスマートフォンを使わせる場所は自宅(44.1%)、食堂(31.3%)、車内(18.4%)、スーパー、デパート(3.4%)の順だった。

 スマートフォンを36カ月未満の子供に使わせる理由は「子供がせがむから」(41.9%)、「子供をなだめようと」(39.1%)、「仕事をする時にじゃまされないように」(36.9%)、「子供の教育のため」(6.7%)などの順だった。母親は幼い子供のスマートフォン使用を許しつつ心配もしている。回答者の45.3%は「子供のスマートフォン使用時間を減らしたい」、24.6%は「最初からスマートフォン使用を禁止したい」と答えた。

 リュ教授は調査結果を基に、母親の養育ストレスが高いほど子供のスマートフォン使用が多くなり、使用時期が早まって使用時間も長くなるとした。リュ教授は「母親の養育ストレスを減らすための社会的支援が必要だ」と指摘した。

釜山/キム・グァンス記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.03.23 20:49

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/683558.html?_fr=mt3 訳Y.B

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