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与党が絶対多数の江原道議会も脱原発

登録:2015-02-12 01:23 修正:2015-02-12 07:07
原発白紙化建議案が経済建設委員会通過
2014年10月10日、江原道三陟市南陽洞に懸かっている原発誘致白紙化を要求する横断幕。9日に実施された三陟原発誘致賛否住民投票では投票者数2万8867人のうち2万4531人(84.97%)が誘致に反対した。三陟/リュ・ウジョン記者 //ハンギョレ新聞社

 江原道で”脱原発”の風が吹き荒れている。道議会が三陟(サンチョク)市の原発白紙化を政府に公式建議することにした。セヌリ党が絶対多数を占める同道の市長や郡守、基礎議会に続き広域議会まで相次いで三陟原発反対に加勢したことで、政府の一方的な原発拡大政策にも大きな負担になる見込みだ。

 江原道議会はシム・ヨンゴン道議員(三陟2・セヌリ党)が代表発議した「三陟原発予定区域の指定告示撤回と建設の白紙化を促す建議案」が経済建設委員会で可決されたと11日明らかにした。道議会は建議案で「原発事故は常に予期しないところで発生した。政府は今からでも、国民の安全を担保とする三陟原発建設計画を白紙に戻して環境に配慮し、再生可能エネルギーを促進するための代替産業を推進してほしい」と促した。

 江原道議会は44人の議員のうちセヌリ党が36人を占めている。建議案発議段階で議員すべてが賛成署名に参加し、13日に予定される本会議通過も確実視されている。建議が本会議を通過すれば、道議会は(建議書を)政府と韓国水力原子力にも送る予定だ。

 江原の脱原発の動きは昨年から続いている。昨年の6・4地方選挙で「脱原発」を掲げたキム・ヤンホ候補(54·無所属)が圧倒的な得票(62.4%)で三陟市長に当選し、同年10月の住民投票では三陟市民85%が原発建設に反対した。江原地域の18の市・郡議会議長協議会、市長・郡守協議会も、それぞれ原発反対声明を出した。

 シム議員は「2003年扶安(プアン)放射能廃棄物管理施設と2008年密陽(ミリャン)送電塔事件など、地域住民が反対する政策には深刻な社会的軋轢が付き物だ。三陟原発計画は時代に逆らう発想」だと話した。

パク・スヒョク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.11 21:50

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/678054.html  訳H.J

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