「これ以上原発を作らず代替エネルギー開発を」
教授、神父、環境団体、市民らが“脱核の希望”を訴えるために大田儒城(ユソン)からソウル光化門(クァンファムン)まで国土巡礼を行っている。
天主教イエズス会の社会使徒職委員会、三陟(サムチョク)核発電所反対闘争委員会、核のない社会のための共同行動、草緑連帯などで構成された脱核希望国土徒歩巡礼団は2日、政府世宗(セジョン)庁舎環境部前で脱核希望ミサを行った。 チョ・ヒョンチョル イエズス会神父の執典で行われた「核のない世の中のための祈祷」で巡礼団は、政府はこれ以上原発を作ったり寿命を延ばしたりせずに代替エネルギーを開発せよと要求した。
これらの団体はこの日「原発もうやめよう」と書いた横断幕を持って世宗市街を歩き「原発をやめるべき」という広報物を市民に配った。
参加者たちは今月1日に大田儒城ワールドカップ競技場前を出発した。2~3日は世宗市、4~6日は忠清北道清州(チョンジュ)、7~9日は忠清南道天安(チョナン)、10~26日に京畿道とソウルなど280キロを歩いて3月1日にソウル光化門に到着した後、昼12時頃に脱核希望ミサを行う予定だ。
チョ・ヒョンチョル神父は「核発電所周辺のみならず韓国はどこも核の影響圏だ。 市民に核の危険性を訴え、核発電所の拡散を阻むための共感を形成するため巡礼を行っているが、市民が巡礼行列に加勢するなど反応が熱い」と話した。
ソン・ウォンギ三陟核発電所反対闘争委員会共同代表(江原大学教授)らは2013年6月に釜山古里(コリ)を出発して4回にかけて1609キロに及ぶ脱核希望巡礼を行った。 昨年6月30日から8月15日まで釜山古里原子力発電所から大田儒城ワールドカップ競技場までの367キロを歩いて脱核広報も行った。
ソン代表は「今回の巡礼がこれまで受け継いできた2256キロ大長征の仕上げになるだろう。 海岸周辺の原発地域に続き、内陸の忠清道、京畿道、ソウルなどの市民に脱核の重要性を訴え、これ以上この地に原発が増えることを防ぎ、代案を探す転換点になることを期待する」と話した。