文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表は10日、「(経済の活性化の努力のない増税は)国民に対する裏切りだ」とした朴槿恵(パク・クネ)大統領の前日の発言を「(国民に対する)二重の裏切り」だと批判した。8日当選後の第一声で「朴槿恵政府との全面戦争」を宣言したのをはじめ、3日連続で大統領府に向けて激しい批判を続けている。前日主宰した最初の最高委員会でも、「増税なき福祉がすべて偽りであることが明らかになった」と朴大統領を批判した。
文代表のこの日の発言は、就任後、初の民生視察で企画した「サラリーマンとのタウンホールミーティング」で行われた。文代表はこの席で「昨日、朴大統領が大統領府主席補佐官会議でした(「増税は裏切り」という)話を聞いて『どうしてあんなことが言えるのか』と衝撃を受けた。たばこ税の引き上げと共済制度の変更で安月給の庶民の税金を引き上げたのは、増税でなく何なのか」と声を高めた。さらに「(増税しないと約束したのに)増税したのが裏切りであり、国民が望む法人税正常化には背を向け、その負担を庶民に転嫁したのがもう一回の裏切り」だと話した。
文代表は懇談会の最後に自分の福祉基調である「中負担中福祉」の妥当性を重ねて強調した。彼は「韓国の法人税実効税率は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最も低い方だが、国民が収めている税金はすでに(OECD平均水準である)中負担だ。大企業の税金を中負担の水準まで引き上げると、中福祉が実現できる」と述べた。この日の懇談会には、公企業や金融機関などで働く30〜40代の会社員約20人が参加した。
韓国語原文入力:2015.02.10 20:34