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朴大統領の「増税なき福祉」発言はなかった?

登録:2015-02-10 22:40 修正:2015-02-11 07:49
与党指導部、朴大統領に会った後、「そのようなこと言っていないそうだ」
「言っていないと言ったことはない」
朴槿恵大統領が10日午前、大統領府でユ・スンミンセヌリ党院内代表と握手している。中央は金武星代表。青瓦台写真記者団 //ハンギョレ新聞社

 政界最大の話題となった”増税なき福祉”が、10日には朴槿恵(パク・クネ)大統領が増税なき福祉を言及したかをめぐり、とんでもない議論を起こした。

 朴大統領は10日午前、大統領府でセヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表、ユ・スンミン院内代表、ウォン・ユチョル政策委議長と面会し、新しい院内指導部選出を祝うとともに、経済の活性化法案などを早急に国会で通過させてくれることを頼んだ。新しい院内指導部選出後、初めて行われた朴大統領と党指導部の会合で、朴大統領は「政府、与党、大統領府が新たに歩調を合わせ、三位一体となって一緒に走れるいいきっかけではないかと思う」と述べ、金代表とユ院内代表は、朴大統領の誕生日(2日)のお祝いの挨拶を述べるなど、和やかな雰囲気が演出された。

 問題は会合後浮上した。同党のウォン・ユチョル政策委議長は会合の内容をブリーフィングしながら「増税と福祉に関する話があったが、先に経済の活性化、後で税金の税金の議論という内容だ。朴槿恵大統領は『一度も増税なき福祉と直接言っていない』と話したことを紹介する」と話した。「朴大統領が直接増税なき福祉を言及したことがないということか」と記者らが念を押すと、「はい、はい」と答えた後、「朴大統領は『増税なき福祉はない』とはっきりと言ったわけではない。経済が活性化すると、そこから生まれる利得が福祉を必要とする方に流れることになるのではないか』という趣旨の発言があった」と説明した。

 しかし、問題が大きくなると、ユ・スンミン院内代表はこのブリーフィングと関連して記者たちと会い、「私は大統領が『増税なき福祉と言っていない』と発言したことは聞いていない。その部分を正したい」と述べた。大統領府の関係者も「参加者たちはそのような発言を聞いていないそうだ」とし、「経済の再生にまず最善を尽くさなければならず、増税は後で考えるべきだという趣旨の発言」だと釈明した。

 朴大統領の”増税なき福祉”関連の発言をめぐり混乱が大きくなると、ウォン議長も同日午後、「私が誤って伝えたようだ」と鎮火に出た。ウォン議長はハンギョレとの通話で「(大統領の発言)趣旨は、『国民が厳しい生活を強いられているのに、政界が増税話をするのは良くない。経済が活性化されると、福祉財源が用意されるので、国会が経済活性化法案を通過させるために協力してくれ』ということだった」と述べた。

 新政治民主連合は、朴大統領の発言が事実だいう前提で強く批判した。ユ・ウンヒェ報道官はブリーフィングで、「朴大統領の代表公約は”増税なき福祉”ではなかったか」とし「(前日「増税は国民への裏切り」発言に続いて)二日続けて行われた大統領の発言は、福祉支出を調整しようとするのか、それとも財源用意のための増税を考慮しているのか、真意がわからない。 増税なき福祉に対する明確な立場と経済活性化対策を明らかにせよ」と述べた。

チョ・ヘジョン、ソク・ジンファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.02.10 20:48

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/677843.html  訳H.J

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