チョン・ユンフェ氏(60)が加藤達也産経新聞前ソウル支局長(49)の裁判に証人として出廷し、セウォル号事故当日に朴槿恵大統領と会ったという疑惑はとんでもない話だと改めて主張した。
19日、ソウル中央地裁刑事30部(裁判長イ・ドングン)審理で開かれた公判に証人として出廷したチョン氏は「とんでもないことで法廷に立つことになってあきれているし、国籍と職業を別にして、ある程度のミスや誤解もありうるが、今回は度が過ぎた」と話した。 加藤前支局長は昨年8月、朴大統領がセウォル号事故当日にチョン氏に会ったという噂を伝える記事を書いた疑い(情報通信網法の名誉毀損)で在宅起訴された。
チョン氏は昨年4月16日午前11時~午後2時、ソウル平倉(ピョンチャン)洞にある占い師イ氏の家にいて、新沙(シンサ)洞の自宅に戻り、午後6時頃に夕食会を行って夜10時に帰宅したと明らかにした。これに対して加藤前支局長の弁護人は「チョン氏は初めて検察に出頭した昨年8月には『家にずっといたが、午後6時に家から出た』と言い、後になって『午前にはイ氏に会った』と発言を変えた」と指摘した。チョン氏は「イ氏に会ったことは思い出さなかっただけだ。 検察に初めて出頭した時は思い出さなかったことがありえることで、自発的に通話内訳を提出して発信地の位置追跡を要請した」と反論した。
チョン氏は加藤前支局長の弁護人が「朴大統領と前妻(チェ・スンシル氏)とは連絡を取り合っていたのか」「朴大統領と前妻がどのようにして知り合ったのか知っているか」と尋ねると「知らない」と答えた。