朴槿恵(パク・クネ)大統領の要求で左遷人事された文化体育観光部(文体部)の元局・課長が、昨年検察で参考人調査を受けた事実が数か月遅れて確認された。
ソウル中央地検刑事1部(部長チョン・スボン)はチョン・ユンフェ氏による乗馬協会運営の介入疑惑を提起した『時事ジャーナル』を告訴した事件に関連し、文体部のノ元局長とチン元課長を参考人身分で昨年9月召還して調査したと8日明らかにした。
2013年4月に慶尚北道尚州(サンジュ)で開かれた乗馬大会で、チョン氏は自分の娘が準優勝に終わると試合が不公正だったと圧力を加え、乗馬協会関係者に対する警察の捜査が行われたという疑惑が提起されたことがある。『時事ジャーナル』は昨年4月に「チョン氏が乗馬協会を牛耳っている」とする内容の記事を出し、チョン氏はこの雑誌が掲載した「パク・ジマン尾行説」の記事とともに、この記事を問題視し記者らを告訴した。
検察は『時事ジャーナル』の報道内容の真偽を確認するためノ元局長らを調査したと明らかにした。検察は同じ頃、乗馬協会関係者も数人召還して調査した。しかし検察はチョン氏が圧力を加えたとする疑惑を裏付ける根拠を確保できなかったようだ。
検察は5日、「チョン・ユンフェ国政介入報告書」事件の中間捜査結果を発表したうえで、チョン氏による文体部人事介入疑惑は今後も捜査を続けると明らかにしていた。朴大統領は2013年8月に当時のユ・ジンリョン文体部長官と会った席で、乗馬協会に対する監察調査を担当したノ元局長とチン元課長を「悪い人たちだと聞いている」と人事措置を要求したことが知られる。
韓国語原文入力:2015.01.09 01:06