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文書流出捜査中に自殺したチェ警衛の遺書に「大統領府が同僚警察官を懐柔」

登録:2014-12-14 23:48 修正:2014-12-15 14:53
大統領府の文書を流出した疑いで捜査を受け、自ら命を絶ったチェ警衛の兄が14日夜、ソウル江東区明逸洞の聖堂で記者会見を行い、遺書のコピーを公開した。 キム・ソングァン記者 //ハンギョレ新聞社

文書流出で共に名指しされたハン警衛に対し
「そんな提案に心が揺れたことは当然」という内容を残す
自殺する直前に家族と通話「流出捜査はパズル合わせ」検察、パク・ジマンを今週初めに召喚

 大統領府報告書流出疑惑で拘束令状が請求されたソウル警察庁情報分室チェ警衛(45)が、大統領府民政秘書官室が自身と共に“文書流出”の被疑者であるハン警衛を懐柔したという主張を遺書に残して、自ら命を絶ったことから波紋を呼んでいる。

 14日午後、ソウル江東区(カンドング)のあるカトリック聖堂でチェ警衛の家族が公開した遺書によれば、チェ警衛は同僚のハン警衛に向け「あまり負担に感じるな。 私は君(の行動)を理解する。民政秘書官室から君にそんな提案があれば、当然(心が)揺れるのは私も同じだろう」と書いた。 チェ警衛とハン警衛とは捜査の初期から大統領府公職規律秘書官室文書流出と関連して検察の調査を受け、10日に同時に拘束令状が請求されたが裁判所で棄却された。 チェ警衛は11日、ソウル中央地裁で開かれた令状実質審査で「ハン警衛に民政秘書官室が訪ねてきて、疑惑を認めれば立件されないようにするとして懐柔を試みたと聞いた」という趣旨の主張をしたと言う。12日未明、拘束令状の棄却により釈放されたチェ警衛は、13日午後故郷の京畿道利川(イチョン)で自身の乗用車内で自殺しているのが発見された。

大統領府民政首席室が同時に捜査を受けたハン警衛を懐柔したことを暗示する遺書内容。 キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 チェ警衛は亡くなる直前に家族との通話で「(検察の捜査は)パズル合わせ」と話し、14枚にわたる自筆遺書を残して無念さを訴えた。 チェ警衛が遺書で明らかにした民政秘書官室による“提案”の疑惑について、ミン・ギョンウク大統領府報道官は「民政首席秘書官室の誰もハン警衛に接触した事実はない」と明らかにした。

 検察はこの日、イ・ジェマン大統領府総務秘書官(48)を告訴人資格で召還調査した。 イ秘書官は午前9時40分頃、ソウル中央地検刑事1部(部長チョン・スボン)に出頭し、報告書に言及された「十常侍の集い」等に関して調査を受けた。 捜査チームの関係者は「先週金曜日の(チョン・ユンフェ氏とイ秘書官などの)通話内訳の調査が終えられた。 13日にイ秘書官に召喚調査を通知した」と話した。 この日午後9時30分頃、調査が終わって出てきたイ秘書官は、記者たちにチョン・ユンフェ氏との関係について「直接会ったのはかなり以前のことであり記憶もない」 「世界日報が報道した文書の内容は全く事実でない」と話すなど十常侍の集いそのものを否定した。

 彼は今年4月に「チョン氏がパク・ジマン会長の尾行を指示した」という『時事ジャーナル』の報道直後にチョン氏と連絡した事実に関連しては「尾行説に関連してあまりにもあきれる記事だと本人(チョン氏)が考えたので、やむなく公職規律秘書官室と何度も連絡を取った。『私が電話してもなぜ度々避けるのか分からない』、そんな趣旨の話を私に言ったことがある」と話した。

 検察は早ければ今週初めにもパク・ジマンEG会長を参考人として呼び調査することにした。 パク会長は世界日報の記者から流出した大統領府報告書の一部を渡され、このような事実を大統領府側にも話したと伝えられている。

チョン・ファンボン、ソク・ジンファン記者、利川/キム・キソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/669086.html 韓国語原文入力:2014/12/14 22:20
訳J.S(1694字)

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