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「喫煙亡命」した社員めぐりサムスン電子社長とたばこ屋主人が口げんか?

登録:2014-11-28 09:23 修正:2014-11-28 19:04

工場全面禁煙で社員が店頭で喫煙亡命
社側は証拠写真集めに社員番号の把握まで
店主人「禁煙もいいけどこれじゃ業務妨害」

りサムスン電子社長とたばこ屋主人が口げんか?//ハンギョレ新聞社

 グローバル企業の社長が町内のコンビニ店主と口げんかする騒ぎがあった。理由は社員の「喫煙亡命」のためだ。

 今年8月末のある日の夕方、忠清南道牙山(アサン)市のサムスン電子湯井(タンジョン)LCD産業団地の社員寮向いにあるコンビニ前で、この会社の社員数人がたばこを吸っていた。ちょうどそこを通りかかったサムスンディスプレイのパク・ドンゴン社長(55)が彼らを発見して近付き、たばこを“押収”した後、社員番号を尋ねたという。

 それを目撃したコンビニ店主のイ氏(42)が店の外に飛び出していった。パク社長の素性を知る由もないイ氏は、「大のおとなが自分の金を出してたばこを買って吸っているのに、なんであなたがああしろこうしろと指図するんだ?他人の私有地で何様のつもりだ?」と詰め寄った。まわりにいた人がイ氏を引き止めようとすると、パク社長は社員を連れて4車線道路の向い側にあるサムスンの私有地に移動し、社員番号をメモして立ち去ったという。 

 昨年12月に就任したパク社長は禁煙クリニックなどを通した社内禁煙キャンペーンを意欲的に進めてきた。コンビニ店主の抗議は、去年の夏から始まった「喫煙者現場の証拠集め取り締まり」に対する不満が大きく作用したという。湯井産業団地のすぐ向いにあるイ氏のコンビニは、全域が禁煙となった工場から最も近い愛煙家の「喫煙亡命地」だった。イ氏が不満をぶちまける。

 「禁煙もいいでしょう。だけど他人の店に被害を与えたらだめじゃないですか。毎週火曜ごとに喫煙者の写真を撮って社員番号まで書いていくんです。コンビニに来たら喫煙者とみなされてしまうのだから、誰が品物を買いにきますか?」

 イ氏はたばこ以外の商品の売り上げまで「半分になった」と訴える。イ氏は最近、牙山警察署にサムスンディスプレイによる「業務妨害」の嘆願までした。他のコンビニ店でも不満が多い。あるフランチャイズのコンビニ店主は「たばこを吸ってひっかかれば不利益を受けるから誰もきやしない」と話す。他のコンビニ店主は「この頃は取り締まりと関係のない協力業者社員以外はお客さんがない」とぼやいた。

 禁煙キャンペーンの効果は確かにある。サムスンディスプレイ広報室関係者は27日、「全社員2万6000人のうち12%だった喫煙率が、禁煙キャンペーン施行後は2%にまで落ちた。あくまでも社員の健康のためのキャンペーンであり喫煙者の不利益はない」と答えた。また「写真撮影と社員番号の把握などの取り締まり行為は、多少誤って伝わっているようだ。コンビニ事業主の不満が円満に解消されることを望む」と話した。

牙山/オ・スンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.11.28 07:50

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/666604.html 訳Y.B

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