サムスン電子など電子メーカーの工場で働き、白血病のような稀少難治性疾患に罹った労働者と遺族19人が、28日に労災を申請した。「半導体労働者の健康と人権を守るパンオルリム」(パンオルリム)は28日午前、ソウル永登浦(ヨンドンポ)の勤労福祉公団前で記者会見を行い、被害者19人の労災申請書を提出した。 被害者たちは、サムスン電子などサムスン系列の会社で仕事をした人が15人、LGディスプレイ所属が2人、ソウル半導体とハイニックス所属がそれぞれ1人ずつだ。 パンオルリムを通じた労災申請は、2007年6月からこの日までに計8回(62人)だが、今回の申請規模が最も大きい。
被害者たちは記者会見で「今回の労災申請を通じてサムスン半導体の白血病だけの問題ではなく、半導体電子産業全体の労働者の健康と生命が深刻に脅威を受けているという事実を改めて知らせようと思う」として「今からでも政府が半導体、LCD、PCB等に関わる電子産業労働者の労災問題に対する迅速な補償と徹底した予防のために最善の努力をせよ」と要求した。
この日労災を申請した人々は、半導体関連工程などで発ガン物質であるベンゼンをはじめホルムアルデヒド、エポキシ、放射線などに露出する環境で作業をしたことが発病の主な原因だと主張した。 主に白血病・リンパ腫など血液癌系の疾患(8人)に罹った人々が多かった。 この他に脳腫瘍、乳癌、急性腎不全症などを患う人々もいた。
サムスン電子LCD工場で働いて慢性腎不全症に罹った女性キムさん(29)は、この日公開した手紙で「会社のために懸命に働いて病気により仕事を離れた職員を無視しないでください。私たちもあなた方と一緒に働いた元気で平凡な一人であったということを忘れないでください」と書いた。