京畿道城南(ソンナム)板橋(パンギョ)テクノバレー換気口崩壊事故を捜査中の京畿地方警察庁捜査本部は21日、国立科学捜査研究院(国科捜)と共に事故現場で換気口のふたを支えていた支持台の荷重実験を実施した。
警察と国科捜は事故発生から5日目のこの日午後2時頃、大型クレーン1台を動員して事故現場に残っていた長さ3.6メートルの支持台1本を滑車に連結し、下へ引っ張りどれだけの荷重に耐えられるかを測定した。 見た目にも弱そうに見える細い一本の支持台は、実験を始めて2~3分で荷重に耐えられずV字に曲がり、続いて支持台の両側にあるセメント壁面に3か所ずつ固定されたアンカーボルトが‘ポキッ’という音とともに飛び出した。 換気口事故現場には当初、横(6.6メートル) 1本、縦(3.6メートル) 2本の支持台が設置されており、その上に換気口のふたが置かれていたが、事故当日には縦の1本を除いて全て破損した。
国科捜はすでにこの支持台が事故当時に一度過度な圧力を受けて毀損されていた可能性があるので、荷重値を補正して24日頃に警察に通知する計画だ。
キム・ジンピョ国立科学捜査研究院法安全課長は「1、2次の現場調査を通じて破損した鉄製構造物とアンカーボルトを回収し、溶接状態などを精密鑑定中」とし「受け台とアンカーボルトがどの程度の重さに耐えられたかを測定することが今回の実験の目的であり、測定された資料は換気口事故を解釈する上で重要な資料として活用されるだろう」と話した。
現行法上、換気口ふたの施設に対する安全基準はないが、屋根の基準を適用する場合平方メートル当たり100キロの荷重に耐えられなければならない。
警察は換気口不良施工の有無とともに換気口が属する建物の建築主・施設管理業者まで捜査を拡大している。 警察は行事の安全管理責任が誰にあったか、事故が起きた施設は誰がどのように管理していたのか、施工は設計通りだったかなどを集中的に調査していると言う。
一方、二日連続で秋雨が降った中でこの日、京畿道とソウル地域の病院4か所では、今回の墜落事故で亡くなった犠牲者9人の出棺が行われた。 前日の7人に続き今回の事故で亡くなった16人全員の葬儀が終えられた。 また、板橋祝祭を企画し事故後に自責の念にかられて命を絶った京畿科学技術振興院職員オ氏(37)の告別式も午前5時にサムスンソウル病院で行われた。
17日、板橋テクノバレー野外広場換気口ふたの崩壊事故で、換気口の上で公演を見ていた市民27人が18.7メートル下に墜落し、16人が亡くなり11人が負傷した。