27人の死傷者を出した京畿道城南(ソンナム)市の板橋(パンギョ)換気口崩壊事故を捜査している警察が、事故現場に安全要員が1人も配置されていなかったことを確認した。 イベント関連社を押収捜索し出国禁止措置にもした。
京畿地方警察庁捜査本部は19日午前、盆唐(プンダン)警察署でのマスコミブリーフィングを通じて、「祝祭計画書には安全要員4人を配置するとされていたが、実際には安全要員はいなかった」として「安全要員として記載された京畿科学技術振興院職員4人は、自分が安全要員であることさえ知らずにいた」と話した。 調査結果によると、祝祭現場には京畿科学技術振興院の職員16人が企業広報活動を、公演企画会社の11人が舞台周辺の管理とイベント進行を、『イーデイリー』側の11人がイベントの進行を受け持っていた。 警察は舞台の位置が事故が起きた換気口の前面から後方に変更されたのは処罰対象にはならないとと判断した。
警察はこの日午前、捜査官約60人を投じてイベント主管社であるソウル市中区 会賢(フェヒョン)洞のイーデイリーと『イーデイリーTV』、イベントを主催した京畿道水原(スウォン)市 霊通(ヨントン)区 二儀(イウィ)洞の京畿科学技術振興院、城南市板橋テクノバレー公共支援センター内の京畿科学技術院支援本部、公演企画会社など約20か所を押収捜索したと明らかにした。 イーデイリーTV総括本部長など関連者6人は参考人身分だが、出国禁止措置も同時に成された。
警察は観覧客の重さに耐えられなかった換気口のふたに対しては、国立科学捜査研究院などの精密鑑識を通じて不良施工の有無を調査していると説明した。 鑑識結果は早ければ今週末に出てくるものと見られる。