京畿道とインターネット報道機関が共同で開催した秋の祝祭での公演中に、建物の換気口の覆いが崩壊し、観客16人が死亡し11名が負傷した。
17日午後5時58分頃、京畿道城南(ソンナム)市ユースペースモール前の野外広場で開かれた「第1回板橋(パンギョ)テクノバレー祝祭」の公演中に換気口の覆いが崩壊し、16人が死亡し11人が重軽傷を負った。事故は野外広場公演会場で開かれたあるガールグループの公演中に、高さ1.5メートルの換気口の覆いの上に観覧客が集まり、その重さに耐えられず換気口の覆いの半分ほどが崩壊した。 この事故で換気口の覆いの上にいた観覧客27人が地下4階にあたる約20メートル下に墜落した。 崩れた換気口の覆いは、ユースペースモール建物の入居者たちが使う地下駐車場から外部に空気を取り出すために設置したものだ。
事故当時、公演会場の近隣で商品を売っていたチョ氏(65)、「換気口の側から煙のようなものが上がってきたので、最初はタバコの煙かと思った。 ところが、そちらに集まっていた人々が「アッ! アッ!」と言いながら手を上に上げて前につんのめるようにして下に消えた」と事故が起きた瞬間を説明した。 チョ氏は「消防隊員が換気口を調べてロープを下ろした。 ロープをしばらく下ろしても届かなかった」と容易でなかった救助の様子を話した。
死亡者のうち12人は現場で遺体で発見され、4人は病院搬送中に死亡した。また、負傷者9人はソウル大学盆唐(プンダン)病院と江南セブランス病院などに搬送され治療を受けているが、追加の死亡者が出る可能性がある。 事故当時、約1000人の観客が公演を見ていた。
京畿道消防本部は119救助隊員など140人を緊急投入し事故の収拾に努めている。京畿消防本部関係者は「地下に墜落し孤立している生存者がいるか確認中であり、墜落した患者の容態が重いので死亡者は増えると予想している」と話した。
この日の公演は京畿道とその傘下機関である京畿科学技術振興院が主管し、インターネット報道機関である『イーデイリー』などの主催で開いた「2014年第1回板橋テクノバレー祝祭」の一つで午後5時から始まった。
京畿道は「この日の行事は板橋テクノバレー活性化のために開催したもので、イーデイリーとイーデイリーテレビから舞台設置費の後援要請がきて、1960万ウォン(約190万円)を支援することにした」と明らかにした。
京畿道は城南板橋換気口崩壊事故による人命被害が発生した中で、城南市盆唐区庁に京畿道事故対策本部を緊急設置し事故の収拾に乗り出した。