4大河川事業により壊れた栄山江(ヨンサンガン)では、代案として再自然化(復元)が推進されている。
光州市(クァンジュシ)と全南道(チョンナムド)は7日「民選6期業務引継委員会で、光州・全南の共同課題として提案した栄山江再自然化推進を積極的に検討中」と明らかにした。 栄山江復元事業は先月30日、光州市・全南道の業務引継委員会で共生発展のための課題として提案し始動がかかった。 市・道業務引継委員会は「李明博政府時期に推進した4大河川事業で栄山江は機能を喪失し、水質悪化と生態系破壊、農耕地浸水など多様な弊害があらわれた」と、その背景を明らかにした。
ユン・グァンス全南道緑色成長室長は「栄山江は全南・光州地域住民の乳腺であるだけに、水質を改善し汚染を防止することに共同努力するのはあまりにも当然だ。 復元方法に関しては市と道自治団体の環境・建設・企画部署が互いに協議中だ」と話した。
光州市と全南道が栄山江の復元に乗り出したのは、2012~2013年の夏に史上最悪の緑藻が発生し、住民たちの間にこれ以上はこのまま放置できないという憂慮が広がったためだ。
6・4地方選挙で民選6期の地方自治団体長が新たに変わって、栄山江復元議論が業務引継委員会を中心に活発に行われた。 民選5期の時、民主党所属だったパク・ジュンヨン全南知事は党論に逆らって△竹山(チュクサン)堰・昇村(スンチョン)堰 建設△排水閘門△川上浚渫などに賛成する態度を見せた。 パク知事は当時「4大河川事業には反対する。 だが、栄山江再生は必要だ」と主張を曲げず猛烈な反発を買った経緯がある。
光州市・全南道は早い時期に現場を点検する調査委を設けて△緑藻発生の原因究明△水質悪化と生態系破壊の影響などを研究し、栄山江の機能と役割を回復できる代案を用意することにした。 市・道は調査委員会の研究結果が出れば、栄山江を回復させる中長期政策を樹立し推進して、政府に対策を要求することにした。
市・道は、状況が似通っているライン川ドイツ区間の復元に10~15年がかかったし、ややもして誤った扱いをすれば再び生態系破壊が伴いかねないだけに、長期的な課題として推進する計画だ。
ソン・インソン(66)全南大名誉教授は「一日もはやく現場調査に着手しなければならない」として「栄山江を先ず再自然化して、得た成果と教訓を他の川にも適用しなければならない」と助言した。 務安(ムアン)/アン・クァノク記者 okahn@hani.co.kr