李明博政府の時、4大河川事業と関連して緑藻問題が浮き彫りになることを防ぐため、公務員を動員して緑藻を除去していた事実が明らかになった。
ユン・ソンギュ環境部長官は9日、記者懇談会で「4大河川事業以前に洛東江(ナクトンガン)で藻類調査をしないのは、藻類の量が少なかったためだ。 燐・水温・日射量などの条件が満たされた時、流速が低下すれば緑藻が繁茂する可能性が高くなる」と話し、4大河川堰のために緑藻の拡散が加重されたと報告した6日の閣僚会議発言を再確認した。
環境部はこの日出した説明資料で「前政府では緑藻問題が浮き彫りになることを恐れて川辺の緑藻を公務員たちが人力で除去し視覚的に隠した」と明らかにした。 この資料で環境部はまた「上水源として利用されない栄山江(ヨンサンガン)でもダム放流を実施した」とも明らかにした。 これは‘緑藻ラテ’という造語が流行するほど緑藻問題が社会的関心事に浮上するや李明博政府が地方公務員らを動員して人為的に緑藻を除去し4大河川堰の弊害を隠そうとしたという事実を明らかにしたことであり注目される。
ユン・ソンギュ長官はこの日懇談会で「洛東江は4大河川以前には藻類調査をしなかったが、当時は問題になるほど緑藻が発生しなかったと類推できる。 流速が5分の1程度にまで減れば、藻類濃度は堰の建設前より40%程度増加するという予測がある。 他の条件が緑藻発生の有害条件に到達した時、堰の建設によって流速が低下する部分がそれを促進するのはシミュレーションを通じても知ることができる」と話した。
環境部はこの日報道資料を通じて4大河川事業による洛東江の滞留時間が堰の設置前の31.42日から168.08日に5.4倍増加し、これに伴い、何らの対策も立てなかった場合、洛東江の8ヶの堰で全て設置前よりクロロフィル-aの数値が高まり、総リン処理施設の稼動など対策を実行しても亀尾(クミ)・漆谷(チルゴク)・江亭(カンジョン)・月城(ウォルソン)堰の場合、依然としてクロロフィル-a数値が高い状態が維持されると分析した2009年環境科学院の資料を提示した。
ユン長官はしかし、緑藻原因除去のために4大河川の堰を撤去しなければならないかという質問には「4大河川調査評価委員会が堰撤去による期待利益の大小により評価結果を出すだろう」として即答を避けた。
イ・グンヨン先任記者 kylee@hani.co.kr