来年の最低賃金時給が今年より370ウォン上がった5580ウォン(約558円)に決定された。 最低賃金委員会は27日、7次全員会議で2015年の最低賃金を7.1%引き上げるよう決めたと明らかにした。 時給5580ウォンは月給にすれば116万6220ウォンに該当する。
最低賃金委員会は前日から始めた6次全員会議で、物価上昇率・経済成長率に所得再分配まで考慮して6700ウォン(28.6%引き上げ案)に上げようという労働界と、凍結案を出した経営界のきっ抗した意見対立の中で、終盤に公益委員が出した7.1%引き上げ案を表決に送り決定した。 最近3年間の最低賃金引上げ率は6.0%(2012年分)、6.1%(2013年分)、7.2%(2014年分)であった。
当初の目標には大きく及ばない労働界は、物足りなさの中で来年を期した。 民主労総は「小さいながらも大切な実践の結果」としつつも「所得不平等構造を改善するために私たちが進むべき道はまだ遠い」と評価した。 韓国労総も「低賃金労働者が人間らしい暮らしを送るには大幅に足りない金額」と論評した。
反面、この日終盤の表決時に最低賃金委員9人全員が棄権した経営界は、強い遺憾を明らかにした。 経営界は「7%を越える高率の最低賃金引き上げがなされたことに対して、深刻な憂慮を表明せざるをえない。 毎年繰り返される最低賃金の高率引き上げは、韓国経済の成長潜在力と働き口創出に莫大な否定的影響を及ぼしている」と主張した。
来年の最低賃金は雇用労働部長官が10日間の異議申し出期間を経た後、8月5日までに官報などに告示すれば確定する。
チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr