セウォル号沈没事故で悲嘆に暮れた京畿道(キョンギド)安山(アンサン)地域の高校生が‘檀園高生徒たちの死を無駄にするな’として、大規模ロウソク文化祭を開く。 この地域の高校生は事故の後、個別的に焼香所を訪れ、市民・社会団体が用意したロウソク文化祭に参加してきたが、高校生たちが自らロウソク集会を開くのは初めてだ。
安山市内24校の高等学校生徒会会長団が設けた‘安山高校会長団連合会’は来る9日午後6時30分、セウォル号事故政府合同焼香所が整えられた安山市花郎(ファラン)遊園地第3駐車場に集まって、安山市の中心街である古桟洞(コジャンドン)文化広場まで2kmほど沈黙・追慕行進を行う。
‘忘れないでください’を主題に開かれる今回の追慕行進と集会について、会長団側は「心より友達の痛みを分かち合い追慕して、再びこのようなことが起きないよう私たち皆が胸に深く刻み忘れずにいようとの趣旨で行事を準備した」と説明した。 会長団は「生徒たちが自ら考えて、生徒たち自らが進行する集会だ。 私たちがするこの集会は政治的扇動でもなく政治的立場を込めて行うものではない」と強調した。
高校生たちは安山市文化広場でロウソク文化祭とセウォル号沈没事故関連自由発言、および討論などを行う予定だ。 連合会に所属した高等学校が24校で、学校当たり会長団が20人である点を勘案すれば、今回の集会に数百人の高校生が集まるものと予想される。
安山京安高の生徒会長ウ・スンミン(18・3年)君は「これまで連合会所属会長団といろいろな所の焼香現場に行ってきた。 ところが1ヶ月もならないのにセウォル号沈没事故がすでに忘れられたような感じを強く受けた。 同じ年頃の友達があまりにも無念に亡くなったのに、特別な再発防止対策も出て来ないため、このような集会を計画した」と話した。
ウ君は「最近どなたかが高校生たちのろうそく集会参加について、日当をもらって参加しているとまで言ったが、そういう言葉が私たちを本当に怒らせる」と付け加えた。 連合会は7日午後、安山檀園警察署に集会申告を出した。
10日にも安山市内では‘セウォル号沈没事故問題解決のための安山市民連帯’主催で、事件真実糾明のための国民ロウソク行動が開かれる。 参加者はこの日午後3時、安山花郎遊園地第3駐車場に集まり、花郎遊園地を人間の帯で取り囲み黙祷した後、安山文化広場に移動する予定だ。 続けて午後6時からは安山文化広場では犠牲者追慕および早急な捜索作業と真相究明を要求してロウソクのあかりを点す。
一方、連休最終日である6日にも、セウォル号犠牲者に対する弔問行列は絶えなかった。 この日一日で3万人余の弔問客が焼香し、全国累積の弔問者数は130万人を超えた。 この日、焼香所には家族連れと宗教団体別に訪れる弔問客が多く、外国人、学生、有名芸能人たちも続々と訪れた。 そのため弔問客たちは30分以上にわたり行列をつくって焼香を待っていた。 犠牲者の遺族たちは焼香所前で‘どうか最後の1人まで探してください’‘目に入れても痛くない私の子に会いたい’などの手立て札を持ち、4日連続で沈黙デモを継続した。 セウォル号事故の収拾と真相究明を要求する署名運動も継続されている。
安山/キム・キソン、キム・イルウ記者 player009@hani.co.kr