現職大統領として奉祝法要式 初出席 「申し訳ない」
4日にも予告なくペンモク港を訪ね「無限の責任を感じる」
朴槿恵(パク・クネ)大統領が最近、2~3日間隔で‘セウォル号惨事’について謝罪している。 謝罪の強度も‘無限責任’ ‘国民の生命を守らなければならない大統領’等と高まっている。 これに関して先月29日に閣僚会議で行った‘着席謝罪’が世論の荒々しい逆風をむかえ、積極的な‘謝罪モード’に方向を変えたのではないかという分析が出ている。
朴大統領は6日午前、仏紀2558年‘釈迦生誕日’を迎え、ソウルの曹渓寺(チョゲサ)で開かれた奉祝法要式に参加して「国民の生命を守らなければならない大統領として、幼い生徒たちと家族を突然に失った遺族に何と慰労を差し上げるべきか、申し訳なくて心が重い」と話した。 朴大統領は「物欲に目が眩み、当然に守らなければならない安全規定を守らず、そのような不正を黙認した無責任な行動が結局は殺生の業として帰ってきた」と所感を明らかにした。
現職大統領が奉祝法要式に参加したのは今回が初めてだ。 この法要式がセウォル号惨事追慕行事まで兼ねていて、対国民メッセージを伝える席として積極的に活用できると判断したためと見られる。
朴大統領は去る4日にも予告なしに珍島ペンモク港の失踪者家族を訪ねて行き「事故発生から収拾まで無限の責任を感じる」と話した。 惨事発生以後、朴大統領が初めて‘責任’という単語を使った。
朴大統領は去る2日、宗教指導者との懇談会では‘代案を持って謝るのが道理’と話していた。 雰囲気が全く変わったことを感じさせる。
朴大統領はこの日の法要式でも「国民の生命を守らなければならない大統領として」という表現を用いた。 ‘国政の最終的な責任’に言及し、即刻謝罪を要求した野党の要求をある程度反映したと見ることができる。
朴大統領は、政府の未熟な対応と大統領府の責任回避により自身に対する批判強度が深刻な水準だと判断して、こういう‘モード転換’に入ったものと見られる。 最近大幅に下がった支持率も大統領府をぴりっと緊張させている。
しかし、惨事発生20日目にしてようやく変わった朴大統領の態度が、すでに悪くなるだけ悪くなった民心をどれほど落ち着かせられるかは不透明だ。 失踪者を未だ40人近く見つけられずにいる上に、初期対応過程でもたらされた政府の混線が継続的に明らかになっているためだ。
ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr