部下の女性将校にセクハラし、性行為を要求した容疑を受けているノ・某陸軍少佐が、懲役2年,執行猶予4年を宣告された。 軍検察は処罰が軽いとし直ちに控訴すると明らかにし、被害者であるオ・某大尉側も不満を表わした。 軍はオ大尉の部隊出入記録と関連した疑惑に対しても調査を始めた。
陸軍は20日ブリーフィングを開いて「陸軍2軍団普通軍事裁判所(裁判長 ハン・ジェソン大佐)で開かれた公判で、裁判所は "ノ少佐が職権を乱用しオ大尉に苛酷行為と悪口・性的言動などの侮辱を加え、肩をもむなどの方法で強制わいせつした事実が認められる」としてノ少佐に懲役2年と執行猶予4年を宣告した。 裁判所は 「佐官級将校である被告人が部下の将校に対して侮辱と性的言動を継続し極端な選択をさせ、軍規律と士気を低下させた" と宣告理由を説明した。
しかし軍検察は刑量が軽いとし、すぐに控訴する意向を明らかにした。 オ大尉の法律代理人であるカン・ソンミン弁護士も 「裁判所がノ少佐の侮辱と性的言動がオ大尉の極端な行動を招いたと認めながらも執行猶予を宣告したことは納得し難い」と明らかにした。 カン弁護士は「執行猶予の宣告を受けるためには改悛の情を見せなければならないが、ノ少佐が自身の行動を反省せずに無罪を主張しており、被害者家族との合意努力もしなかった」と指摘した。
ノ少佐側は「主張した趣旨が受け入れられなかった部分があって残念だ。 しかし裁判所の判断を尊重する」と話した。
一方、5軍団の軍検察はノ少佐の不当な指示によりオ大尉が夜遅くまで勤務していた事実を確認できる部隊出入記録を該当部隊がわざと隠したという疑いに対して再調査に乗り出した。 軍関係者は「当初裁判所が提出を要求したことに対して、該当部隊である15師団が‘削除された’と通知したことに対して再調査している。 また、オ大尉が正常に退勤したことになっている誤った出入記録をノ少佐側がどのように入手したかも確認中」と話した。
ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr