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中国同胞 イム氏 「私が言ってもいない話が書かれている」

登録:2014-03-07 20:51 修正:2014-09-05 16:52
国家情報院・検察が提出した‘自白書’の中国同胞
検察も証拠ねつ造に加担したのではないかという疑惑も
中国同胞イム・某(49)氏が7日<ハンギョレ>記者と会って、‘脱北華僑出身ソウル市公務員スパイねつ造事件’で検察が裁判所に提出した自身の自白書を見ている。 イム氏はこの自白書が虚偽作成されたものだと明らかにした。 ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr

‘脱北華僑出身ソウル市公務員スパイねつ造事件’で被告人ユ・ウソン(34)氏の弁護団が提出した証拠を覆すために、国家情報院・検察が法廷に提出した中国同胞イム・某(49)氏の自白書が虚偽で作成されていたことが確認された。 去る5日自殺を試みた国家情報院協力者キム・某(61)氏の中国の小学校の教え子であったイム氏は、キム氏と捜査機関関係者に同時に会った席で陳述したが、自身が言ってもいない話まで加えてキム氏が自白書を書いたと明らかにした。イム氏はこの捜査機関関係者が自身を‘検察’だと紹介したと明らかにし、国家情報院だけでなく検察も証拠ねつ造に加担したのではないかという疑惑が起きている。 イム氏は7日<ハンギョレ>記者と会って「私が言ってもいない内容が(検察が裁判所に提出した自白書に)書かれている。 先生(キム氏)が、検察関係者3人と一緒に来て手伝ったのに、こういうことをするとは思わなかった」と話した。 イム氏が虚偽だと明らかにした自白書の内容は‘乙種(単数通行証)も有効期間内であれば何度でも(北韓を)往復できる’、‘出入境記録は誤りや脱落が発生する可能性があるが、出入国状況がない記録が生成されることはありえない’等の部分だ。 全てユ・ウソン氏側の主張と反する内容だ。 だが、イム氏はこの日 「乙通行証で北韓を反復出入りすることは不可能だ。 出入国記録生成については話していない」と語った。 彼は「入出境の時に印鑑を捺すなど、集安市検査廠(税関)で4年間生活した内容だけを話した。 検察関係者が尋ねた質問に答えると先生(キム氏)が書き取り、対話は1時間にもならなかった」と付け加えた。

 イム氏はキム氏の連絡を受けて昨年12月18日午後6時過ぎに会ったと話した。 彼は「中国吉林省輝南にある小学校に通っている時の主任先生(キム氏)が8年ぶりに連絡をしてきて驚いた。 先生が‘検察に友人がいて、君が辺境(検査廠)にいたので尋ねたいことがある’と言って訪ねて来た」と話した。 イム氏は自白書にある自身の拇印と外国人登録証コピーについては「先生の事なので読まずに捺した。 問題になることはないと思って登録証を貸した」と伝えた。 彼は自白書が裁判に証拠資料として提出された事実も知らなかった。

 検察は先月28日の公判にイム氏を証人として採択し、イム氏が出席しないと 「身辺の露出を避けて出てこなかった」と説明した。 また、検察は昨年12月13日に裁判所に送った証人申請書に「イム氏は現在、中国に居住しており、本人が裁判の非公開を望んでいる」と書いた。 だが、イム氏は「スパイ事件が何かも、裁判が開かれることも知らなかった」と明らかにした。 イ・ジェウク、ホ・ジェヒョン記者 uk@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/627316.html 韓国語原文入力:2014/03/07 20:08
訳J.S(1325字)

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