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KORAIL 「最後通牒」vs 鉄道労組 「社会的対話」

登録:2013-12-28 20:06 修正:2014-09-05 19:18
チェ・ヨネ社長、交渉再開後1日も経たずに「28日午前0時までに復帰せよ」
キム・ミョンファン委員長「水西発KTX免許発給中断すれば、スト中止する」
キム・ミョンファン(写真左)鉄道労組委員長が鉄道スト19日目の27日午前、ソウル中区貞洞の民主労総で立場表明記者会見を行なう前に固い表情をしている。 チェ・ヨネ KORAIL社長も27日午前、KORAIL(韓国鉄道公社)ソウル社屋で記者会見している。 2013.12.27./連合ニュース

 KORAILと鉄道労組間の交渉が暫定決裂した27日午前、チェ・ヨネ KORAIL社長とキム・ミョンファン鉄道労組委員長が30分の差を置いて記者会見を開いたが、お互い対話再開の糸口をつかむには大きな温度差のあることを見せた。キム委員長は「水西(スソ)発KTX子会社に対する免許発給を中断して社会的論議に応じるならば、ストを中止する」と提案した反面、チェ社長は「名分なき譲歩と妥協はしない。今日の夜12時までに復帰せよ」と最終通告を宣言した。

 チェ社長は同日午前9時KORAIL社屋で行われた記者会見で「昨日午後4時から今朝8時まで徹夜のマラソン交渉を行なったが、何の合意も導出できなかった」として、「KORAILは裏合意による如何なる野合も名分なき譲歩や妥協も、決してしない考えだ」と明らかにした。続いて「最後通牒を下す。今日の夜12時までに復帰してほしい」として「その時点までに戻ってこない職員に対しては、復帰の意思がないものと見なして、それに相応する措置を取らざるを得ない」と述べた。これ以上の対話と妥協はないという考えを明確にしたものだ。

 キム・ミョンファン委員長は30分後、民主労総事務室で記者会見を開き、「私たちは思い切って提案する。政府は免許発給を中断して社会的論議に応じてほしい」として「そうすれば私たちはストを中止し、社会的論議に臨む。 その他の事案はこれに準じて妥協すればよい」と提案した。彼はまた、「列車の安全を脅かす無謀な660人の代替人員新規採用公告を直ちに中止すべきだ」として「鉄道公社は列車の安全を度外視した無謀な代替人員投入に固執するのでなく、事態収拾のための真の解決策である国土部の免許発給中断のために、所信を持って乗り出すべき時だ」と強調した。

 しかし、KORAIL側が労組の提案を受け入れることは難しいとみられる。チェ社長がすでに「妥協はしない」と公言した上に、水西発KTXの免許発給は中止できないという立場を明確にしているためだ。 チェ社長は記者会見で「水西発KTX法人は、革新を開始する公社の子会社として公共部門内の競争導入により新たな活力を吹き込むだろう」として、従来の立場を繰り返した。 新規人員の採用についても「昨日代替人員660人に対する採用公告をした。 今後必要な追加人員を持続的に拡充して、会社運営の正常化を図る」と明らかにした。

 これに対し、ネチズンらは「チェ社長の記者会見は対国民宣戦布告だ」と批判が殺到している。 あるネチズン(ID@ar****)は「今夜12時までに復帰しなければ相応の措置を取るというチェ・ヨネ KORAIL社長の最後通牒は対国民宣戦布告のようなもの。28日の「大韓民国一旦停止!」で、国民の最後通牒をソウル広場で見せるべき時」と書いた。ネチズン@me****も「昨日は対話のジェスチャーだけを取って、どのみち言葉で正気に返るのは無理だ。労働者の力を見せてやるしかない」と批判した。

 ウン・スミ民主党議員は自分のツイッターに「交渉開始一日で“最後通牒”云々するのは朴正権らしいですね。“政府は免許発給を中断し、労組はストを中断した後、社会的対話”をするように、午後2時の環境労働委員会で最大限努力するつもりだ」と書いた。

ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/617315.html 韓国語原文入力:2013/12/27 13:40
訳A.K(1732字)

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